煉獄杏寿郎．ちょっかい ページ47
※キメ学軸
『むむー…』
夫が構ってくれません。
ついこの前杏寿郎さんと結婚した私。
新婚さんなんだし、
あんなことやこんなこと、したいじゃないですか。
けれど杏寿郎さんは先生。
今日はテストの答案を大量に持ち帰ってきて
採点に明け暮れている。
忙しいのは分かっているけど、最近ずっとこんな感じだ。
『杏寿郎さん、疲れてない？ちょっと休んだら』
「ありがとう、俺なら大丈夫だ」
私が大丈夫じゃない…けどそんなこと言えないし
『あの…本当は、構ってほしいっていうか…
ほら、明日お休みじゃん？だから今日はもう』
「A、すまないな。すぐに終わらせるから」
『…』
悲しい！私より仕事が大事なのかな！
わがままかもしれないけど、こっちだってずっと我慢してたんだよ。
『じゃあもういいよ』
そう言って後ろから抱きついてみる。
ちょっかいを出しつづけていれば折れるかもしれない。
「退きなさい」
『やだ…私もお仕事手伝ってあげようか？』
「結構だ！」
くっ、しぶといな。
『おねがい、杏寿郎さん』
耳元で囁くがもはや無視。
…いや、耳が赤い。
これはいけるのでは？よし、もうひと押し。
『ごめんね、もう待てない』
身を乗り出して、唇を合わせる。
だいぶ恥ずかしいけど、これできっと…！
『ぷぁ、‥ん！？』
反応を伺う前に、後頭部に手が回ってきた。
再び落とされるキスは、今までにないくらい激しい。
気づけば杏寿郎さんは椅子から立ち上がり、
唇が離れた隙に逃げようとする私を座らせた。
『は、んぅっ…ちょっと…』
たまに視界に入る紅い目は、危険信号のようにぎらぎらと
それでいて抗えない魅力を帯びている。
「君の言うことも一理ある。
今日は遅いし、仕事は明日からまた取り組むとしよう」
吐息のひとつすらすら色っぽい。
こんな杏寿郎さん初めてだ。
『えと…待って…』
「ん？」
と、杏寿郎の表情が変わった。まずい。
「この期に及んで『待て』と？俺を舐めているのか」
口角こそ上がっているものの、額に血管が浮かんでいる。
取り返しのつかないことをしてしまったみたいだ。
『ちが…ひぁっ』
足の間に彼の膝が入ってくる。
机に背を預ける私の腕も押さえつけられた。
い、いや、どうしよう、どうなるの？
混乱状態の私を杏寿郎さんは優しい目で見つめて言った。
「案ずるな…俺に委ねればいい」
もう私にはどうすることもできないみたい。
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いのり(プロフ) - みなさんお久しぶりです作者のいのりです！最近更新頻度かなり落ちてて申し訳ないです。今は長編メインで書いているのでこっちの短編は息抜き程度で書くことになると思います。リクエストは受け付けていますのでぜひお願いします！！いつもありがとうございます (2021年8月12日 23時) (
レス) id: a2d88c155e (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 善逸をもう少し増やして欲しいです！！！！！！伊黒さんで過保護。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 伊之助…………、可愛い…………。(///ω///)リクいいですか！？(?_?)獪岳(人間時)でツンデレ。かまぼこ隊のヤンデレ。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 伊之助ので、夢主が看病してもらう話いいですか？ (2021年6月12日 21時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 千寿郎君で、花火大会。お館様の妹で過保護お願いできますか (2021年5月31日 21時) (レス) id: 1d6f0bde69 (このIDを非表示/違反報告)
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