☆ 我妻善逸．すれちがって ページ34
※キメ学
「Aちゃん、好きな人いるでしょ」
『へっ』
今の私、いつもより2オクターブは声が高い。
いきなりそんなことを言われるとは思っていなくて。
「俺、なんかそういうの分かるんだよね」
そう言って彼はにやっと笑う。
いや、冗談じゃない。
『うん…まぁ』
「やっぱりか」
さっきとは違う力の抜けた笑顔。
私の後ろの席の善逸くんは、机に腕と顎をのせた。
「誰なの？」
『言わないよ』
言わなくてもバレそうだ。
「だよね〜。まさか、もう付き合ってるとか？」
『ううん、全然。ただの友達』
「へぇ」
『いっつも話しかけてくれるんだけどさ…多分そういう目では見てないんじゃないかな』
私はずっと期待してるのに、と呟く。
「えー、それ気があるんじゃないの？」
『ないない、だってさ、そいつ女の子みんな大好きだもん。
多分みんなに同じようにしてるよ』
「ふーん…でも好きなの」
『うん…そろそろ諦めようとも思ってるけど』
これは本当。
「…俺はどうかな」
『え？』
「お、俺だったらさ…絶対、そんな気持ちさせないし。
俺といたら、楽しいよ？」
待って、何言ってるの。
そんな気持ちさせないってか
好きな人、善逸くんなんだけど…？
そんないたいけな目で見ないで、なんて言うのが正解？どういう流れ？
誰か助けて。
『じ…じゃあ善逸くんでもいいかな、なんて…』
「えっ」
『何』
「駄目だよ！自分の気持ちに嘘をついちゃ！
本当に心から好きな人と付き合う方がいいに決まってるでしょ！？」
いや、だから何言ってるの。
『そっちから言ったんじゃん』
「言ったけど！さっきのは出来心っていうか魔がさしたっていうか…
あわよくばいけるかもとか…とにかく悪い俺が出てましたごめんなさい！」
なかったことにする気なのか。
『は、最低…』
「ごめん…本当にごめん。君に、少しでも振り向いてほしかった。
そんなことありえないのに」
『本当に最低！私、本気で善逸くんでもいいのに。
てか善逸くんじゃなきゃ駄目なのに！…善逸くんの馬鹿っ！』
言いたい放題言って教室から飛び出してしまう私。
「え、Aちゃん今なんて…ま、待って！」
追いかける善逸くん。
二人が想いを伝え合うまで、あと三秒。
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いのり(プロフ) - みなさんお久しぶりです作者のいのりです！最近更新頻度かなり落ちてて申し訳ないです。今は長編メインで書いているのでこっちの短編は息抜き程度で書くことになると思います。リクエストは受け付けていますのでぜひお願いします！！いつもありがとうございます (2021年8月12日 23時) (
レス) id: a2d88c155e (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 善逸をもう少し増やして欲しいです！！！！！！伊黒さんで過保護。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 伊之助…………、可愛い…………。(///ω///)リクいいですか！？(?_?)獪岳(人間時)でツンデレ。かまぼこ隊のヤンデレ。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 伊之助ので、夢主が看病してもらう話いいですか？ (2021年6月12日 21時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 千寿郎君で、花火大会。お館様の妹で過保護お願いできますか (2021年5月31日 21時) (レス) id: 1d6f0bde69 (このIDを非表示/違反報告)
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