好きで溢れて【鬼滅の刃_短編集】

胡蝶しのぶ．友情 ページ28

「ほんとにもう、どいつもこいつもですよ」

『ふふっ、しのぶちゃんはいつも大変だねえ』

「いつもこんな話ばかり聞かせてしまって…」

『いいんだよ、全然。どいつもこいつもが悪いんだから』

「そろそろ手が出そうです」

空にジャブを打つしのぶちゃん。
鋭い音が鳴る。痛そう。

『そうだね、冨岡さんとかに』

「ばこーん」

胡蝶選手の右ストレートが入りました！冨岡選手KO！
…ごめんね冨岡さん。

「こんな何の足しにもならない妄想はやめますか。
Aさん、髪紐が切れかかってますよ」

『わ、ほんとだ』

「買いに行きますか」


ずっと紐でくくってるだけだったけど
せっかく誘ってもらったことだし、可愛いものを買おう。

「これとかいいんじゃないですか？」

『しのぶちゃんの髪飾りに似てるね！』

「あ、これも似合いそうです」

『いいね、しのぶちゃんのに似てる』

「これもいいですね」

『待って、全部しのぶちゃんのやつに似てる』

「あら」

デザインといい色といい出してくるのが全部しのぶちゃんの髪飾りにそっくり。
好みが分かるなあ…

「そう、ですね。無意識に似ているのを選んでいたのかもしれません」

声が小さくなった。どうしたんだろう。

「お揃いみたいになるかなって…」

『…え？』

「あ、ごめんなさい。嫌だったら別に…」

『嫌じゃない！ちょっと可愛すぎて言葉が出なかった』

馬鹿にしてるんですかと顔を赤くするしのぶちゃん。
最高に可愛い。私が男だったら求婚してる。

『じゃあ同じ色にしようっと
あ、これ蝶があしらわれてるよ。しのぶちゃんみたい！』

「Aさんに合っている気がします。
なんでも似合いますけどね」

『これにしようかな。可愛い〜毎日つける！』

しのぶちゃんとの友情の証だと思って大事にしよう。


「今日はありがとうございました」

『お礼を言うのは私の方だよ。ありがとう』

「いえ、Aさんといると肩の荷が降りる気がするんです。
本当にいつも感謝しています」

「うん、私も。また遊ぼうよ！」

鬼殺隊の仲間としてより、普通の女の子の友達として。
ずっと一緒に居させてね、しのぶちゃん。




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女性キャラが書きたくなりました。。。

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