☆ 愈史郎．仲良し？ ページ23
『珠世様、お紅茶を淹れました』
「ありがとう、A」
微笑んでお紅茶に口をつける珠世様。美しい…
私は紅茶を淹れるのが上手らしい。
珠世様のことを思って淹れると美味しくできる。
「えぇ、美味しい」
『良かったです！』
きらきら〜と視線を送ってみる。
すると珠世様の綺麗な手がこちらに伸びて来て、頭を…
掴まれた。
『ゆ、愈史郎ぉお！！私と珠世様の蜜月を邪魔するな！』
「ふん、浅はかな女め。珠世様に頭を撫でてもらうなど一万年、いや五万年は早い」
この男はにっくき愈史郎。ずっと前から嫌いだ。
だって私と珠世様との間に割り込んでくるもん。
『頭離せ…いだだだ！こいつぅ！』
「うおっ、頬を引っ張る奴があるか！やめろみっともない」
「みっともないのはあなたたち二人ともですよ。もっと仲良くできないの」
「『できます！』」
愈史郎と仲良くなんて不本意この上ないが、珠世様のためなら…
『ねぇ愈史郎』
「…」
『私たち、仲良くするべきなんだよね。喧嘩してたら珠世様悲しそうだし』
「…」
『ねぇ無視しないでよ』
「喧しい。お前のことだからまたくだらんことを言っていたのだろう」
『はぁ！？聞いてなかったの！私がこーんなに嫌だけど仲良くなろうって言ったのを！嫌だけど！』
すると愈史郎は虫でも見たかのように顔を歪める。
やめろその顔、私だって仲良くなるとかげろげろなんだよ。
「いいか、そんなことを言うならまず態度を改めろ。
お前のような騒がしい女は大嫌いだ」
『…っ、私もあんたみたいな高圧的な男がいちばん嫌いだけど！』
もう我慢ならない。失礼にも程がある。
「だから喧しいと言っている」
口をがしっと掴まれる。
『あぐぁっ！？手だしやがったなこの野郎！』
「こら、また喧嘩ですか…」
ちょうど愈史郎が私に馬乗りになっているところに珠世様が来た。
「『違います！』」
『これはその…親交を深めていただけです！』
「そうです！仲良し！」
いやいやこの体制で仲良しは無理があるだろう。組み敷かれてるんだぞ。
「…ごめんなさい、水を差してしまったようですね」
扉を静かに閉める珠世様。
取り残された私たち。
「『…』」
『ち、ちょっと、あんたのせいで変な勘違いされたじゃん！』
「何を言っている、お前が悪いんだろうが」
どうやって誤解を解くか考えるものの、まったくいい案は浮かばず
私たちは顔を見合わせてため息をついた。
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いのり(プロフ) - みなさんお久しぶりです作者のいのりです！最近更新頻度かなり落ちてて申し訳ないです。今は長編メインで書いているのでこっちの短編は息抜き程度で書くことになると思います。リクエストは受け付けていますのでぜひお願いします！！いつもありがとうございます (2021年8月12日 23時) (
レス) id: a2d88c155e (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 善逸をもう少し増やして欲しいです！！！！！！伊黒さんで過保護。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 伊之助…………、可愛い…………。(///ω///)リクいいですか！？(?_?)獪岳(人間時)でツンデレ。かまぼこ隊のヤンデレ。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 伊之助ので、夢主が看病してもらう話いいですか？ (2021年6月12日 21時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 千寿郎君で、花火大会。お館様の妹で過保護お願いできますか (2021年5月31日 21時) (レス) id: 1d6f0bde69 (このIDを非表示/違反報告)
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