☆ 冨岡義勇．おしゃべり ページ20
一を聞いて十を知る、という言葉があるが、
冨岡さんは百を聞いて一返す、という感じだ。
話すのが好きな私と好きじゃない冨岡さん。
いつもおしゃべりの絶えない私とそれを黙ってきいている冨岡さん。
『…って。どう思います？』
「…面白いな」
『ですよね、だから…』
そんな相手に話しかけていて楽しいのかと聞かれると、よく分からない。
でも冨岡さん相手だとお話が弾んでしまう。
『誰に話すより、冨岡さんに話を聞かせるのが楽しいと思うんです。なんででしょう？』
「…分からん」
『話を遮らないからでしょうか？
いやもっと反応は欲しいんですけど』
正直なところ話してて虚しい。
じゃあなんでだろう。
『…不思議だなあ』
「Aちゃん、それ、恋じゃないの？」
『恋？うーん…』
甘露寺さんのいうことは的を得ていないようで得ているので馬鹿にはできない。
『それって、私が冨岡さんを？』
「そうよ〜、好きな人とだったら一緒にいるだけで楽しいものでしょ？」
なるほど、一緒にいるだけで楽しい…かは分からないが
なんだか落ち着くしいちばん自分らしくいられるかもしれない。
『それもひとつの考えですね…あ、冨岡さん〜！』
「…逆にそれ以外何があるのかしら」
『冨岡さんは、よくしますか？』
「…していない」
『あ、じゃあじゃあ…』
「A」
「はい？』
冨岡さんが自分から話しだした！
ごくたまにこんなことはあるけれど感動的瞬間だ。
「最近俺に質問をすることが増えたな」
『そうですか？たしかにそうかもですけど…』
やりとりをしたいのかな。
『私のことを知ってもらうだけじゃなくて、冨岡さんのことを知りたいです。
そしたら、もっと仲良くなれますよね？』
そう言うと冨岡さんの表情が柔らかくなった。
「そうだな。…俺も話したい」
『本当ですか？聞きます！いくらでもききます！』
冨岡さんのことならなんだって聞きたいし教えてほしい。
しかし、黙り込む冨岡さん。何を話せばいいか分からないようだ。
『ふふ、じゃあ、冨岡さんの好きなことはなんですか？』
「…Aの話をきくこと」
『…わ』
予想外の答えが飛んできて、自分がそれに喜んでいることに驚いた。
なんでも話せる私だけど、言えない想いを見つけてしまったみたい。
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いのり(プロフ) - みなさんお久しぶりです作者のいのりです！最近更新頻度かなり落ちてて申し訳ないです。今は長編メインで書いているのでこっちの短編は息抜き程度で書くことになると思います。リクエストは受け付けていますのでぜひお願いします！！いつもありがとうございます (2021年8月12日 23時) (
レス) id: a2d88c155e (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 善逸をもう少し増やして欲しいです！！！！！！伊黒さんで過保護。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 伊之助…………、可愛い…………。(///ω///)リクいいですか！？(?_?)獪岳(人間時)でツンデレ。かまぼこ隊のヤンデレ。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 伊之助ので、夢主が看病してもらう話いいですか？ (2021年6月12日 21時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 千寿郎君で、花火大会。お館様の妹で過保護お願いできますか (2021年5月31日 21時) (レス) id: 1d6f0bde69 (このIDを非表示/違反報告)
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