☆ 伊黒小芭内.心配性 ページ13
私の恋人は心配性だ。
心配性というか過保護。更に言うなら束縛癖。
少し男の人と話しただけで騒ぎ立てる。そしてしつこい。
「A、19分間も何を話していた?」
『こまかっ…雑談ですよ。小芭内さんが気にすることじゃ…』
「君は分かっていないかもしれないがあの男、さっきからじろじろとおかしな目をしていた。狙われていると思う」
被害妄想が過ぎる。色々とひどい。
『そんなわけないでしょ。と言うか、ずっと見てたんですか?』
「そんな目で見るな…やっと合法的につきまとえるようになったというのに」
『やっと…合法的に…?』
だいぶ聞き捨てならない。
この伊黒小芭内、とんでもない男なのではないだろうか。
「お、おい距離を取るな。あとその蔑むような顔をやめてくれ」
『だって、何かあるたびにネチネチネチネチ…疲れる…』
「俺とて好きで君を疲れさせているわけではない。
ただその、気になってしまうと…」
しおらしくなっても誤魔化されないんだからね…
『あ、そういえば今日の夜 宇髄さんとご飯に行く約束が』
「なななな、何⁉聞いていないが⁉俺も行く…」
『今晩任務でしたよね?』
「むぅ…」
あぁ、言うんじゃなかった。いつも落ち着いた小芭内さんなのに鼻息を荒くしている。
「楽しんできてくれればいいが、あまり飲みすぎるなよ、強くはないだろう。
というか今からでも断ったら…」
『えぇ…』
どうしてこんなに言うんだろうってくらい言われる。
「…君が、悪いと思う」
『え?』
「君がそうさせているんだ。Aは心配させるのも嫉妬させるのも得意だから…
狡いと思う。俺は男として当然の言動をしているまでだ」
いや、私が悪いことにはなるのか?
『じゃあ言っておきます。私はそんなに弱い女でもないし目移りなんてぜーったいにしません。こう見えて一途なんですよ?だから大丈夫!』
そう言って笑ってみせれば、頭を抱える小芭内さん。
「そんなに可愛い顔をされると尚更目を離しておけなくなる…」
わ、分からない人だ…
「はぁ、飯に行くのは良いから…昼は俺と過ごそう、な?」
『もちろんです!』
私の恋人は心配性。たまに度が過ぎるもある。
でも、何よりも優しい目で私を見る人だった。
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いのり(プロフ) - みなさんお久しぶりです作者のいのりです!最近更新頻度かなり落ちてて申し訳ないです。今は長編メインで書いているのでこっちの短編は息抜き程度で書くことになると思います。リクエストは受け付けていますのでぜひお願いします!!いつもありがとうございます (2021年8月12日 23時) (レス) id: a2d88c155e (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 善逸をもう少し増やして欲しいです!!!!!!伊黒さんで過保護。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
シルビア☆姉貴 - いのりさん» 伊之助…………、可愛い…………。(///ω///)リクいいですか!?(?_?)獪岳(人間時)でツンデレ。かまぼこ隊のヤンデレ。お願いします。 (2021年6月17日 23時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - 伊之助ので、夢主が看病してもらう話いいですか? (2021年6月12日 21時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - 千寿郎君で、花火大会。お館様の妹で過保護お願いできますか (2021年5月31日 21時) (レス) id: 1d6f0bde69 (このIDを非表示/違反報告)
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