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『ん、』
薬品の匂いに白い天井
左手だけ、なんか重い…
『え、七海、?』
そこには夕日に照らされて七海がいた
プラチナゴールドの髪色がキラキラしてた
七海「ん、」
キラキラと日に照らされた髪をサラッと撫でれば
小さい吐息を漏らした
心配、かけちゃったかな
七海「ぁ、目、覚めて…て、体は大丈夫ですか?!」
『えっ、あ、うん!!ちょっと体だるいかなぁぐらい!!?』
七海の頭を撫でていたら違和感を感じたのか眼を覚ましたと思えば私の肩を掴んできた
『い、痛いなぁ、大丈夫だから離して〜…?』
なんて苦笑いしてれば
七海の匂いに包まれていた
七海「なんで、無茶したんですか、」
『な、なんでって、』
七海「何かあれば呼べと、
助けるっていったでしょう。
なぜ、呪霊が出た時れんらくくれなかったんですか、」
彼の私を抱きしめる力が強まって
私の肩に顔を埋める七海の声は少し震えている気がした
『…ごめんね、次からちゃんと呼ぶ』
抱きしめ返せば
七海「ほんとに、あなたは馬鹿ですよ
救いようのないくらい」
『え゛??!私そこまで馬鹿じゃないから!』
なんてしんみりした空気が嫌で言い返せば
フハッと笑いをこぼした七海に、頭を小突かれた
七海「自覚のないバカは救いようがありませんね」
『ん〜…』
納得なんてしないけど
七海の夕日に照らされた笑った顔は
綺麗だなっておもった
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作者名:ちゆ | 作成日時:2021年3月6日 0時