お話ひとつ 1/2 ページ5
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そしてその様子を慣れた物だと言うように、
普段は雲一つ無い青空を写した碧眼で上にぴょんと飛び出た癖っ毛が特徴の好青年__アルフレッドと、
緩く癖の付いた髪に高い高い夜空の様な憂いを帯びた紫の瞳の優しげな好？青年__イヴァンがただ眺めていた
但し此方も、アルフレッドの瞳は晴れやかな青い空など見る影も無く只軽蔑を浮かべているし
イヴァンも優しげな雰囲気など何処へやら、大人も泣き出しそうな微笑を顔に貼り付けている
｢ねぇねぇ、あのさー｣
｢、、なんだい。｣
｢ﾞあれ"何時までする気なのかなぁ？｣
｢さあね、地獄の果てまでじゃ無いかい？｣
｢普段は立ち位置逆だけど、この事だけは違うよねぇ｣
イヴァンが言うように、確かに普段はアーサーの方が正しい事が多い、だが今回は違う
何故なら、アーサーは前科持ちだからだ。
｢幾らなんでも、料理をしようとするたびにキッチンを跡形も無く吹き飛ばすのは無いと思うよ｣
そう、アーサーはとてつもなく料理が下手だ。
むしろその腕前は称賛に値するレベルで、しかも出来たｼﾛﾓﾉを自信満々に差し出してくる。
｢紅茶だけ淹れてくれれば良いのに、そのついででｽｺｰﾝを焼こうとしてくるからな｣
彼は紅茶だけは目を張る程上手い。
なので彼には紅茶を淹れる事専門の場所が与えられた
｢嗚呼畜生、別に中に入るぐらい良いじゃねえかよ、ばかぁ、、｣
どうやらこの勝負、フランシスが勝利したらしい。
アーサーがとぼとぼと厨房から離れて行く
｢はぁ、はぁ、、勝っ、た、！！｣
それに対しフランシスはガッツポーズを上げている
ちなみにこのようなやり取りは少なくとも月一で繰り広げられている。
何故飽きないのか
此れに限らず、この屋敷では毎日何かの問題が起きているが、それはまたいつか語ろう。
今日もまた何かの問題が起きても、直ぐに解散して普段の業務に戻っていく。
それが彼らの｢日常｣である。
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とりあえずこんな感じです
物語が進むにつれて構成やクセも変化しているかもしれませんが、『全然いける！』という心がドーヴァー海峡よりも深いお方はお進みくださいませ
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作者名：神月 | 作成日時：2019年6月4日 16時
