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全員いなくなりふたりだけになった
伊東「‥‥‥A‥‥すまな」
A「馬鹿ですか‥」
伊東「‥‥‥そうだな‥‥」
A「私は兄様が大好きで、兄様の背中を追いかけ、兄様に褒められるのが嬉しくて、兄様と話すのが何よりもの楽しみで‥‥何も無い私に希望をくれたのは兄様だったのに‥‥嫌です、いなくなるなんて‥‥‥死なないでっ」
伊東「昔からこんな僕の背中を夢見てくれていたのか‥‥‥Aを守ることももう出来なくなってしまった‥‥すまない‥‥僕は幸せだったよ‥‥‥こんな自慢の妹がいて、こんなダメな兄ですまなかったな」
A「ダメなんかじゃありませんっ‥私にとっては‥‥世界一の兄様ですっ」
伊東「ありがとう‥‥フッ泣くな‥僕はAは‥‥笑っている方が好きだ‥‥だから泣くな」
A「‥‥‥っはい!」
伊東「最後にひとつ‥‥お願いしていいか」
A「はい、なんでしょう」
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A「近藤さん、終わったありがとう」
近藤「おう、ちゃんと喋れたか?」
A「うん」
カラン
土方「立て、伊東決着つけようじょねーか」
ゆっくりと兄様が立ち上がる
伊東「土方アアアア!」
土方「伊東オオオオ!」
ドパアア!!!
伊東「‥が‥とう‥‥」
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伊東「最後にひとつ‥‥お願いしていいか」
A「はい、なんでしょう」
伊東「最後は‥‥‥笑って見送ってくれ」
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伊東「ありがとう」
そして最後の最後
私と目が合った
A「ありがとう‥‥‥兄様(ニコッ」
誰もききとれないような声で
私は兄、伊東鴨太郎を見送った
ドサッ
兄様
私はちゃんと笑えたでしょうか
その後真選組で遺体を処理後日焼かれしっかり墓も建てるんだとか
A「近藤さんいつ焼くんです?」
近藤「早めのほうがいいな‥‥‥明日にするか‥A付き添い頼むか?」
A「‥‥‥はい」
原田「全員急いで戻るように!解散!」
ポッカリ空いた穴のような感覚
この先やって行けるかな
ポス
優しく私の頭の上に乗せられた手
A「?」
銀「いつでも来い」
A「!‥‥‥ありがと‥‥‥」
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作者名:三日月 x他2人 | 作成日時:2018年9月28日 20時