７０話 ページ36
《Aside》
布団の中でうずくまっていると、廊下から足音が聞こえてきた。
それも、複数人。
それは私の部屋の前で止まった。
審「Aー？髭切と膝丸の紹介したいから開けるよ？」
襖に主が手をかけたのがわかる。
まずい、今の自分の顔は本当にまずい。
泣いていたと分かってしまう真っ赤な目。
涙で髪がはりつき、ぐちゃぐちゃの顔。
A「っげほ、ふっ・・・いやだ、開けないで主っ！」
むせながらそう叫ぶも、時すでに遅し。
襖は開けられてしまった。
咄嗟に布団の中に潜る。
審「え・・・Aっ！？」
主の驚いた声。
刀剣男士のざわめき。
ああ、最悪だ。
泣いていたとバレてしまった。
審「なにその血！！！」
A「泣いてなんか・・・え、なんで！？」
てっきり泣いていた事がばれたと思ったが、違った。
ていうか血ってなに！？
その時、太腿に伝う生温い感覚に気づく。
まさか、まさかまさかまさか。
A「主、申し訳ございませんが襖閉めて出て行ってください。」
審「は、はい。」
そこまで言って、息を吸い込んだ。
さあ、役に立って貰うぞ政府の狐！
A「こん太郎？こん次郎？忘れたけど取り敢えずこん何とか早く来てーっ！！！」
そう叫んだ３秒後、一匹の狐が涙目でやってきた。
「こんのすけにございますっ！！！」と叫びながら。
こ「で、何用ですか白露染A様。」
A「今すぐ政府の��女性の��役人と電話を繋げてください。」
こ「は、はい！」
不思議そうな顔をしたこんのすけだが、私のあいふぉんから政府に電話を繋げてくれた。
電話の向こうから女性の声が聞こえる。
女『どうしましたか？』
A「その、ですね。だるくて、腰痛がひどくて、出血してて・・・その、」
女『ああ、月のものですね。』
月のもの。
簡単に言おう、女の子の日だ。
A「あ、はい。恐らく・・・。」
女『分かりました。必要なものと説明書を送らせていただきます。』
冷静に対処してくれた政府の女性に心の底から土下座したい。
しないけど。
その後、主に事情を伝えた。
主は真っ赤になりながらも、出陣や内番は免除する、と言ってくれた。
なんとなくみんなと離れたかった私にはいい機会だった。
だって、どうせ大切にされないのなら、離れていた方が幸せ。
・・・お互いに、そうでしょ？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1026人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜深 - 平常な清光も良いけど...ホストの方も可愛い！←(^言^)この後夜深を、見たのは居なかった... (2017年7月8日 17時) (
レス) id: 965a88aa9c (このIDを非表示/違反報告)
みはルンバ - すっ凄過ぎる… (2016年11月3日 13時) (レス) id: 9fb35459b6 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - いえいえ、まだ見始めたばかりなので、説明を読んだりしてなくて…こちらこそすいませんでした！お教え下さり、ありがとうございます！応援してます！ (2016年10月6日 11時) (レス) id: 15f1615177 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 柚季さん» いえ、お話の修復作業が終わってないので、本当に繋がってないです。詳しい経緯は続編のお知らせに書いてありますので、見ていただけると幸いです。ご迷惑をお掛けして大変申し訳御座いませんでした。 (2016年10月5日 15時) (レス) id: 0ca56b4642 (このIDを非表示/違反報告)
柚季(プロフ) - すいません！！11話から40話に一気に飛んで、その間のお話が見れないんですけど…。作者さんのページに行っても無いんですよね…。私のやつが可笑しいのでしょうか！？ (2016年10月5日 14時) (レス) id: 15f1615177 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綺羅 | 作者ホームページ：
作成日時：2015年12月19日 0時
