第3話 ページ3
『すみませんっ・・・‼ あのっ、』
私は、声がある方向へ、向かおうとした時だった。
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⁇「いっ?!!!」
女の子の、痛々しい声が響く。
悲鳴に近い、声。
思わず、私は耳を塞ぎこんだ。
悲鳴は、聞いててあまり気分が良いものではない。
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“コイツをわ、私の代わりに○しなさいよ!!”
憎くて堪らないあの人の顔が浮かぶから。
昔のことを思い出してしまうから。
ーいつの間にか、私は、床にへたり込んでいた。
足に力を入れようとしても、入らない。
『いない、いない、此処にはっ・・・あの人は、居ないから・・・!』
そう自分に言い聞かせる。
すると、足に力が入るようになってきた。
今は、生きて帰ることだけを考えないと・・・!
震える足を奮い立たせて、立ち上がった。
『よしっ』
角を曲がって、もう声の元へ向かおう。
そう気合いを入れた筈だった。
.
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ー・・・どんっ。
身体に、軽い衝撃を受けた。
誰かが、私にぶつかった。
背丈は私より少し大きいくらいだ。
いや、それよりも、ぶつかった、というよりも突進、の言い方のほうが正しいのだろう。
『・・・った!』
私は、後ろに倒れた。
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ー・・・その瞬間。
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見えたのは。
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ー・・・赤い血溜まりと、
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血溜まりの中に佇む、赤い髪の毛のひと。
ーそこで、私の意識が飛んだ。
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⁇「騒々しいね」
ー・・・そう言って、不気味に笑う男1人。
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ちょこ - 更新が止まってます!戻ってきてください!続き楽しみに待ってます!(´;ω;`) (2021年1月16日 3時) (レス) id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ましゅ2。 | 作成日時:2019年2月24日 15時