不機嫌な天使【男主】 (ページ22)

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作業部屋② ページ22

HS side

「そういえば、今日他のヒョン達は？」

WZ「今日お前のためにここ開けたんだよ」

「あーそうなの？……なんか、ごめん…」

AG「なんでヒョンが謝るの(笑)俺が呼び出したんだよ」

「正直俺ってウジにもよく指摘されるし…ああほんと…自分がやになるな」

才能に溢れてる兄さん、同い年の仲間、弟に囲まれると自分が小さく感じることがよくある。

大きな鏡の前でただひたすら踊り続ける。
ダンスを踊ってる時はそれが何もかも忘れられるんだ。

そこにいるのは、スニョンではなくて、ホシだから。

AG「 ……俺はヒョン達に憧れてこの事務所に来たじゃん？あの時見た映像の中で、息するみたいに踊るヒョンを見て思ったよ、ああこういう人が韓国のアイドルになる人なんだって」

Aと初めて会ったとき、今でも鮮明に覚えていることがある。

白いケープに白のスカートを履いた、肩に付く程度の髪の綺麗な子。
元々ファンだったらしい数人のメンバーに言われるまで男だと気づかなかったくらい。

そんなAが自分の名前を名乗った後、俺たちに向かって言った言葉を俺は今でも、鮮明に覚えてる。

WZ「いいか？何だって言われるうちが花なんだよ。咲かないと見限った花になんか水やりする奴いないだろ」

AG「そうそう。俺わりと外では優しいで有名なんすよ？ヒョンたちだから、やってくれると信じて言ってるんです。」

大きな瞳が自分に向く。
あの時と、同じだ。

「 …ごめん、マイナスなこと言って」

WZ「いいよ。お前がそんなこと言うの珍しいし」

AG「そうですね～アイス買ってくれたら許します」

「ヤー…(笑)」

AG「ふふ。ヒョン、じゃあラスト、今どれだけ出せてるかチェックして終わりますよ」

ウォヌやバーノンに寄りかかって寝てたり、ジョンハニヒョンやジュナと散歩してたり、ゆったりというかぐったりしてるAのオフ。

実はさ俺、ディノやスングァンがAと言い合ってるの、ちょっと羨ましいんだ。
俺たちヒョンにはそんなことあんまりないから。

「 …終わった～！！」

AG「お疲れ様でした、ヒョン！明日のレコーディングで感覚忘れないでよ！」

「はーい」

WZ「んじゃ、飯行くか」

AG「ホシヒョンも行きましょうよ～」

「分かった分かった(笑)一緒に食べよ」

まあ、ヒョンは可愛い甘えん坊アンジュを見れる特権があるんだけどね。