自己管理�� ページ18
DN side
AG「 …あれ？ディノだけ？」
「 皆んなマネヒョンとコーヒー買いに行ったよ」
AG「 ああ…そう」
いつも元気とノリが良い。そんな人間いるだろうか。うちで騒がしい担当のブソクスンですら、落ち込んで静かな時もある。そして勿論この僕も。
情熱に溢れてるとよく言われるけど、そんなことない日のほうが多いと思う。特にこいつと一緒にいると嫌でも落ち着くんだ。なんか、そういう雰囲気になるから。
「 …改めて見ると、ウォヌヒョンに似てるかも」
AG「 俺が？」
「 言われたことない？」
AG「 ないな…てか急に何だよ」
そう言って笑うAを見つめると、さっき話したスングァニヒョンが自然と思い浮かんだ。
『 あの子と唯一対等に話せるのはお前だけだ。だから…頼んだよ。』
あんな瞳をするヒョンを見たのは、Aが栄養失調って倒れた時以来だった。
僕はバカじゃないから、その切実さがすぐに分かったし、それに最近またAがハードスケジュールのストレスから痩せ続けてることにも気付いてる。
うちのヒョンは、年功序列的な思考が薄い人が多いから僕ら年下も気分良く過ごせてるけど、やっぱり兄は兄だ。失礼のないように僕もAもラインは弁えてる。
だからか、Aは肝心なことをヒョン達には相談しない。まあ僕にも言わないけど。
いつもそうやって自分の中で処理しようとするところが嫌いだった。頼られたいとかそんなんじゃなくて、ただ、僕たち家族なんじゃないのかよ。そんな風に怒った日が懐かしいよね。
あの時の僕らは今よりも青かった。考えも浅くて、だからお前の、SOSにも気がついてやれなかった。
「 A、」
AG「 何だよ」
「 もうダイエットやめろよ。骨になるつもりか？」
僕らは出会った時なんとなく合わない性格だって悟った。
だけど会話して、ぶつかり合っていく中で、冷めてるんじゃなくて、その情熱がとても静かなものだと知った。僕とは違う。だけど、同じなんだ。
AG「 …どっかのおっせかいな奴のせいで、ダイエットやめるって話を今マネヒョンにしてきたとこなんですけど」
こっちを振り向かないまま耳を少し赤くさせてる。
AG「 おい、昼飯食わない気かよ。」
「 え、あ…」
AG「 …行くぞ、おせっかい野郎」
仕方ない。一言多い君には多分、僕くらいうるさい奴がいてやらないとね。
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作者名：ユルリ | 作成日時：2019年10月19日 2時
