ポジティブ少年は体が弱い 2

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Natsuki.H


｢うっわうまそ｣



｢夜も遅いからヘルシーなやつ作った｣



｢さすが。夏輝くんまじ助かる｣




｢ちょうど出来たとこだし、食べちゃおうか｣



・




｢そういえば、颯太まだ起きてたよ｣

夏輝くんと2人で色々話しながらご飯食べてると
少し心配そうな声でそう言ってきた。



｢え？あいつ今日終わりそんな遅くないよね？｣



｢確か19時くらいには慧人と帰ってきてるはず｣



｢颯太ってわりとすぐ寝るタイプだったよね？｣



｢うん。夜更かしとか出来ないタイプだった気がする｣



｢そんな颯太がここ連日ほぼ夜更かしって｣



｢え、やっぱなんかおかしいよね？｣



｢体調悪いとか？｣



｢いやでも、さっき話したとき元気だったんだよね｣



｢あとで部屋戻って起きてたら聞いてみようかな。｣



・




・




ご飯を食べ終わって歯磨きして寝る準備が整ったから
部屋に戻ると


｢あ、堀夏くん。お疲れ様でした遅くまで｣



｢なんでまだ起きてんの｣



｢色々、歌のこととか勉強してたらこんな時間なっちゃって｣



｢最近なんか寝るの遅くね？｣



ていうか、なんか痩せた？
ベッドの上に座って携帯をいじる颯太を見てそう思った。



｢颯太、無理してない？なんか悩んでることあるんじゃない？｣



｢、、、そんなんないです｣



｢あるでしょ。即答出来てないじゃん、何でもいいからさ｣



｢いや大丈夫です！僕ちょっとリビング行ってきますね｣



俺の顔なんて見ずに一瞬で部屋を出ていった颯太


その数秒後だった



｢颯太！！｣



廊下から夏輝くんの声が聞こえてきた
ただ事じゃないと思って急いで部屋を出ると


｢颯太！？｣



｢とりあえず部屋運ぶよ｣



階段ギリギリのところで夏輝くんに支えられてた颯太
明るいところで颯太の顔を見ると隈が酷かった。
そのまま夏輝くんに支えられたままベッドの上へ



｢だいじょぶ、、だいじょぶなんで、、｣



｢目眩起こしたみたいで。｣



｢夏輝くんいなかったらどうなってたか、、｣



｢とりあえずめまい抑える薬あったと思うから持ってくるよ。｣



そう言って部屋から出てった夏輝くん
その間も必死に目眩に耐える颯太を見て
苦しくなった。


一緒に住んでるのに、ここまでなるまで気づけなかった
自分が情けなかった。

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