ポジティブ少年は体が弱い 2

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｢ありがとうございました！FANTASTICSでした！！｣



無事に昼公演が終わった。



｢おつかれー！｣


いつも通り、すぐに舞台裏へ戻ってメンバーとハイタッチをする。


｢では、写真撮りまーす！！｣



スタッフさんの一声でいつもの立ち位置に着いて写真を撮ってもらう。


｢ありがとうございました！｣


撮影してくれたスタッフさんに各々お礼を言ってから
楽屋へ戻ろうと座ってたメンバーはすぐに立って
昼公演やばかったねー！なんて話しながら歩いて行く。


｢....颯太？｣



みんなよりも一足遅く移動しようとした堀夏くんに
声をかけられてハッとした。
はやく立って行かないといけないのに、若干目眩がしてて
立とうにも立てない。



｢どした？どっか痛い？｣



僕の座ってる隣に来てくれて目線を合わせ
優しい声で聞いてくれる堀夏くん。


ダメだ。たった1公演やっただけでこんなんなるなんて、、。
みんなは元気やのになんで僕だけ、、？


悔しくて泣きそうになった。
でも、変に心配かけたくなかったからいつもみたいに笑いながら堀夏くんの顔を見て



｢いやぁ〜、昼公演みんなビックリするくらい声出てたから
ボーッと余韻に浸っちゃってました！(笑)｣



｢なんだよそれ(笑) てっきりどっか痛いか、体調悪いかと思ったわ。｣



｢全然何もないですよ！！さ、戻りましょ！｣



目眩も少し落ち着いたところでサッと立って
堀夏くんの背中を押しながら ほら早く！！なんて言って
バレないように楽屋に戻った。

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