22話＿地獄ならせめて ページ24
膝を着く彼を見て、くだらないなと考え踵を返す
『……？』
裾を、掴まれた
「……逃がさないよ、絶対」
『あぁ、まだ生きてたんですね』
もう一度、撃ち抜いて殺そうとする
……でも、どうやら私は油断していたらしい
相手が、体を起こした
「……ごめん」
一言、発すると同時に私の腕を強く引っ張った
防御行動も間に合わない、ただ何も出来ないままこいつに殺される
それなのに、私は少し諦めていた
……もう、疲れた
何もしたくなかった
何も見たくない、考えたくない、ただ泥のように眠るみたいに、死にたかった
『＿＿＿は？』
だから、痛みじゃなくて暖かい手の柔らかさを感じたのは、誤算だった
「……大丈夫、だよ」
『な、に、いって』
継ぎ接ぎの言葉を、零す
「何があっても、私は君の味方だ」
『……りかい、で、き、ません』
吃音、やっぱり治らないみたい
上手く話せない、ぐちゃぐちゃの感情が詰まっている
言いたいことは沢山あって、今にも溢れてしまいそうなのに
喉につっかかっては、何も出てこない
「＿＿愛してる」
穏やかに、道端の花に愛を囁くように
『……なに、それ』
言葉の意味は、理解出来る
……でも、私には、縁のない言葉過ぎて
意味は理解している、それでも、分からない
『ど、う、して』
息を吐くように、吐息混じりの言葉を捨てる
「……君に、何度も救われたから」
『……わ、たし、は、なにも』
「君がいなければ私は、多分呪詛師になってた」
『知りませんよ、そん、な、こと。……関係ない、私には、関係ないです……！』
悲鳴のように、叫ぶ
体は悲鳴をあげていた、心も同じように、黒くわだかまったこのぐちゃぐちゃを吐き出してしまいたくて仕方なかった
続く (更新停止中)
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れーと - 中級者です！さん、いいですね黒笑 くっ僕の幸せを夢主ちゃんに分けてあげたい。 (11月12日 17時) (
レス) @page24 id: 18437b55a7 (このIDを非表示/違反報告)
中級者です！ - れーとさん、私はダイナマイト持って行って××親をぶち56してきます黒笑 (11月8日 20時) (レス) @page22 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - 夢主ちゃん頑張れー！！ (11月8日 17時) (レス) @page22 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - 初コメ失礼します。夢主ちゃん頑張ってっ‼あと、クソ親どもは僕が跡形もなく消し去るから安心して‼ㇲ（ロケラン準備） (11月6日 20時) (レス) @page8 id: 18437b55a7 (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いです。応援してます！ (11月5日 21時) (レス) @page5 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：署 | 作成日時：2023年11月5日 19時
