15話_熱に浮かされる ページ17
……頭が、いたい
また、寝ていたようだ
立ち上がって辺りをを見渡す
昨日の路地裏、すぐそばには、ふたつの肉
見ない振りをして、立ち去りたかった
今度は、空を見上げる
夜明けまで、あと1時間といったところか
街は静かだ
……このまま、今日は家に帰らずに高専に行こう
おそらく家から夜蛾先生に連絡が行っているだろうから
それなら、きっとなるようになる
呪詛師として始末されるのも、もう何ら怖くはなかった
……自問自答を繰り返す
(怖く、ない?)
怖くない、そうだ
もう怖いはずなんてない
(本当に?)
本当に
このまま、殺されていい
(__今まで、ずっと……)
……心の中で、自分へ問いかける声が詰まった
そうだ
許せる、はずがない
このまま、誰にも見つけられないまま、殺される
ずっと、私を殺そうとしていたのは世界の方なのに
たった、3人
3人だ
……私は、絶えず殺され続けてたのに
私を守らないものを、守るために、私は__
___立ち上がる
今まで、考えることすらやめていたことが溢れてくる
それと同時に、いいのかな、と
欠片程の良心が囁く
……被害者のままでは、誰も私を見ないのだから
傷つけられないために、壊すべきなのだ
それと、同じくらい
私は、何かを忘れているようなのだ
優しくしてくれた人が、私には
………………いた、
_____いた?
だって、いたなら、最初から、私にも、あったなら……私、だって……
忘れるくらいなのだ、きっと、何も無い
□□□
意識は落ちる
変質では無い
私は私のままだ、変わるものなど何も無い
喪失では無い
私には何も、失うものなど最初から無い
であれば、これは
私を助けてくれなかった、全てが
朝を告げる鳥の声も、柔らかな朝日も、街を行く幸せそうな人の笑い声も
壊したい、と思う
……そっか
今まで、どうして忘れていたのだろう
『__私、全部、嫌いだったんだ』
____朝日が、昇り出した
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れーと - 中級者です!さん、いいですね黒笑 くっ僕の幸せを夢主ちゃんに分けてあげたい。 (11月12日 17時) (レス) @page24 id: 18437b55a7 (このIDを非表示/違反報告)
中級者です! - れーとさん、私はダイナマイト持って行って××親をぶち56してきます黒笑 (11月8日 20時) (レス) @page22 id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
星雀(プロフ) - 夢主ちゃん頑張れー!! (11月8日 17時) (レス) @page22 id: cb3ce32ba5 (このIDを非表示/違反報告)
れーと - 初コメ失礼します。夢主ちゃん頑張ってっ‼あと、クソ親どもは僕が跡形もなく消し去るから安心して‼ㇲ(ロケラン準備) (11月6日 20時) (レス) @page8 id: 18437b55a7 (このIDを非表示/違反報告)
Ama - めっちゃ面白いです。応援してます! (11月5日 21時) (レス) @page5 id: 7e4a5b7e94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:署 | 作成日時:2023年11月5日 19時