ユンちゃん攻略法。【YG】 (ページ28)

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YG｢向け、こっち｣

｢やだやだ見ない、帰る｣

YG｢いいから、ほら｣

腕を強く掴まれて、ゆっくりユンちゃんの方へ振り返る

嫌い？わざわざ引き止めて振られるの？やばい泣きそう

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YG｢…んとに、勝手なやつ｣

ため息をついて、自分の髪をグシャッと掻いて

YG｢お前みたいなやつ、いっちばん嫌いだから。

すぐ男の誘いに乗るわ、付き合ってねぇ男におぶられるわ、相合傘するわ、勘違いだって今まで沢山してきたんだろ｣

いっちばん嫌い、ほらやっぱり

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｢…はい｣

YG｢もうすんな、二度と｣

｢…ごめんなさい、｣

私がそう言うと

あー違う、そうじゃなくて、あー、ってユンちゃんには珍しく慌て出すから、私はさっぱりわからない

YG｢いっちばん嫌いだけど、それはAが嫌いなんじゃない｣

さっきまでわたしの腕を掴んでいた手が、わたしの頭に移ってゆっくり動く

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YG｢…ほんとに、どんだけ待ったと思ってんの？｣

私に合わせて屈んでくれて、でも顔はちょっと怒ってて

こんがらがってパニックになった脳内で、一生懸命理解しようとする

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｢え、な、何を｣

YG｢…言わねえよ｣

｢待ってた、って何？｣

YG｢ほんとにわかんねぇの？｣

頷くと、『マジで？』って呟いて俯く

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YG｢俺が恋人作んなかったのは、Aのせいだから！

それ待ってたって言ってんだよ｣

顔を赤くしながら、ぶっきらぼうに言うユンちゃん

さすがに、これはわたしでも気付く

笑うな、って鼻を軽く摘まれて、そのまま抱き着いた

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YG｢ぐっ…やめろ苦しい、｣

｢大好き！｣

YG｢あー、まじでほんとそういうとこ…｣

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Fin