あるわけない ページ30
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「じ、じゃあわたしはこれで!」
テヒョンくんの見たことない一面を見て、思わず恥ずかしくなってしまう私
テヒョンくんが、テヒョンくんらしくなくて
「今日はありがとう!」とだけ去り際に逃げるように伝えて、走って帰った
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翌朝になって、ミリが学校に来るや否や、一直線に私の元へと真顔で詰寄る
「おはよう、な、何?」
MR「で?」
「え?」
MR「ワーク終わったの?」
あ、そう言えば連絡し忘れてた
けどまぁ、わたしも伝えとこーって思ってたし
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「うん、なんとかね」
MR「おめ」
「あり」
MR「で?」
「え?まだなんかあるっけ?」
わたしがそう尋ねると、少しニヤッと笑ったミリ
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MR「テヒョンくんとは?何もなかったの?」
「はっ!?ないないあるわけない」
全く、急に何を言い出すのやら。
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MR「え、だってさ。テヒョンくんに勉強教えてもらったんでしょ?」
「うん、まあ」
MR「2人きりでしょ?」
「うん」
MR「仲良くなった、とか」
「いや、ない」
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わたしが、そう返すと、マジ?って目をまん丸にしてるミリ
ミリって少し考えてることが変だ
最近はしょっちゅう
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…わたしが、テヒョンくんのこと苦手だって知ってるくせに
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「仲良くなるわけが無いでしょ」
MR「そこまで言う?」
「だって、テヒョンくんのこと嫌いだもん」
MR「ちょ、A」
「それにさ、」
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"
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「…テヒョンくんなんて嫌いだもん」
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作者名:ほにこ | 作成日時:2022年8月12日 19時