特権愛犬僕、番犬 。-JM-

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「え、わわ、ワンコ…ですか…？」





「はい、ワンコです。お手！」





ポンッ





「…ってなに乗せてんだよ僕！！」





「一人称は僕…？うわあ、ますます可愛い。お兄さんください」





「(うわあ絶対変な人じゃん…)こっちに可愛いワンちゃんいっぱいいますよ？

ほーら、おい「呼ばなくていいです。お兄さんください」ひどい！！」






「お兄さんはいくらですか…？」





「そんな目で見ないでください…」









かわいい。ここにいる犬よりも、そこらへんを散歩してる犬よりも、実家のペロよりも






お兄さんが、可愛い！！！！！









「お兄さんが欲しいんです」







「なに目当てで来たんですかあなた！！」






「最近住んでいるところの近所が何かと物騒で。


守ってくれる強くて優しい犬を探しに来たんです」





「いっぱいいますよ？ほら、ブルドックの…「わあ！お兄さんそっくり！ってことでお兄さんください」めちゃくちゃ失礼なんですけど！？！！！？！」





「お兄さん、うち、来ませんか…？」





「…それは、愛犬としてですか？」






「いえ、守って欲しいんです、私は。







あくまでも“ 番犬 ”としてです









お兄さん、ください」









「はあ〜もう、ちょっと待っててください。


もう店閉めるので。






夜遅いし、病院にでも…じゃなくて、家送って行きますから」









「え、本日お持ち帰り可能？うっしゃ！」





「違いますから」

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