【d!】悪徳令嬢の執事になったのですが…

10.解任 ページ11

「…よく、トントンが許可しましたね」
ci「苦渋やったけどな…」
「そうですか…チーノもお疲れ様です」
ci「そう思うんやったら、今度の休暇遊びに付き合ってや」
「いいですよ」
ci「って、わけやから、今度の休み、合わせてぇな、ソーラ様」
sr「分かったわ」
ci「じゃ、俺は伝える事も伝えたし、トントンの手伝いに戻るわ」
「頑張って下さい」
sr,あ「「(新たな恋の予感…！！)」」
「アホなこと考えてないで、仕事してください」
あ「Aさんのケチー」
「…そんな事言うなら、今日のお菓子は無しですかね」
あ「ごめんなさーい！仕事してきまーす！」
「全く…」

慌てたように仕事に戻るあゆりさんの後ろ姿を見送り、ソーラお嬢様に視線を戻すと、何やら顔を青ざめておりました。

「どうしました？」
sr「トントン様のところに行きますわよ！」

チラッと見えた書類には【解雇】の2文字。トントン様からと言うことは正規なのでしょうが、誰の解雇なのか…

sr「トントン様！！」

ノックも忘れて、トントンの執務室の扉をバーンっと、開けるソーラお嬢様に何徹したのかわからないトントンがジト目でこちらを睨んでおりました。

tn「ノックぐらいせぇや…って、ソーラ様。どないしたんです？」
sr「教育係解雇ってどうゆうことですの？！」
tn「あー…それか…グルさんとかオスマンとかはこの世界のこと教えるべきやって言ったんやけどな…」
「教皇、ですか」
tn「…おん。なんも知らんでええ、城で大切にもてなせってな」
sr「あの人のいた世界とこちらの世界は違いすぎます！もしも、があったらどうするんですの？！」
tn「俺らもそれは言ったわ。けど、ＮＯでな…あと、いらん噂が流れとる」
sr「噂？」
tn「…なんちゅうか…」

チラッとソーラお嬢様を見て、言うか言わまいか悩むトントン。あぁ、そう言うことですか。

「ソーラお嬢様がキョーカ様をいびってる、もしくは、いじめてるとでも流れましたか」
tn「本人いるのにハッキリ言うなぁ…せや」
sr「はぁぁぁああ？！！！どこを！どうしたら！そうなるのか説明を求めますわ！！」
tn「兵士たちがそう言っとるだけや。俺らは報告書見とるし、ロボロやエミさんが監視カメラで見とるから、そんな事ないって知っとる」
sr「なら、いいのですが…」
tn「って、訳やからソーラ様に苦労だけかけて解任で申し訳ないんやけど…」

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