【d!】悪徳令嬢の執事となりまして

1.あれから数年後 ページ7

そうそう。我々国の次期総統でソーラお嬢様の許嫁のグルッペン様にも会いましたよ。隣には豚の被り物を被ったトントン様も一緒でした。

gr「久しぶりだな」
sr「お久しぶりです、グルッペン様」
gr「…最近は会いに来るのが務めだと喚かないんだな」
sr「ふふっ…いつの話をしているのやら…グルッペン様にはグルッペン様の都合がありましょう？こうやって時間作ってくださるのも申し訳ないですわ…」
gr「……そうか」
「失礼します。お茶をお持ちしました」
sr「ありがとう、A」
「本日はアッサムティーとアップルパイをお持ちしました」
gr「すまない」
「ご一緒の方もいかがです？」
tn「いや、俺は…」
「聞いといてなんですが、準備してしまったのでどうぞ」
tn「拒否権ないやつやん！！あっ…」
「ふふっ、構いませんよ。私もソーラお嬢様も気にしてませんから」
sr「良かったらトントン様もご一緒に…グルッペン様が良ければですが…」
gr「構わんぞ」
tn「あー…じゃあ、頂きます」

被ったしてるのにどうやって飲んだり食べたりするんだろうとか思ってませんよ？ええ、決して。まぁ、普通に口元まで上げて飲み食いしてましたがね…結構柔らかい素材で出来てる見たいですよ。

gr「む？このアップルパイ美味しいゾ！」
sr「Aが作るお菓子は絶品ですの」
「グルッペン様は甘いものがお好きと聞きましたので、カスタードクリームを入れさせて頂きました」
tn「この紅茶もまた…」
「アッサムはミルクティーで飲む方が美味しいのですが、好みがありますから…ストレートで出させて頂きましたが…」
gr「飲んでみたいゾ！」
「そう仰るかと思いまして、準備させていただきました」
tn「はぇー…有能な執事ですね」
sr「ええ、自慢の執事です」
「アードル家の執事たるものこれくらい出来なくてどうします？」

1.あれから数年後→←1.あれから数年後

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す