【w.rw.rd】式神の主役【妖怪パロ】

1.1出会い(kn,sp) ページ47

村人『犬神様のおかげで今年も豊作になりました！ありがとうございます！』

あるむらびとは感謝すると。犬神様のおかげだと。

村人『この山にはな、犬神様がおるんじゃよ。姿形はわからんが、いつもこの村を守ってくれとる』

老人は子供たちに言い聞かせる。犬神様の守護があると。

？「ま、俺のおかげやないんやけどな。飯取る必要性無くなるからええか」

毎日の様に山に建てられた祠に参拝に来る村人を横目に犬神のコネシマはお供え物である果物にかぶりついた。

？「最低っすね、先輩」
kn「おお、ショッピ君やないか！こっちに来るなんて珍しいな」
？「うるさいっす」
kn「まさか、一族から勘当されたちゃうやろな」
？「だったらなんすか」
kn「本気か」
？「本当っすよ」

「一族のしがらみとかめんどくさい…」と、猫魈のショッピは犬神の隣に腰を落ち着かせた。

kn「めんどくさいって…大切やぞ？」
sp「アンタに言われたくないっすわ」
kn「アッハハハハ！確かにな」
sp「ってな訳で、此処にお邪魔しますわ」
kn「なんでや！」
sp「別にええやないですか。タダで住処も飯もあるんやから」
kn「まぁ…ええけど…」

2人が一緒に山の祠を住処にしたのは10年も前の話し。毎年、豊作なその村は犬神達に患者をわすれず、お供え物や犬神を讃える犬神祭り等も行っていた。しかし、一昨年から少しずつ作物の取れる量は減り始め、今年は凶作となってしまった。

村人「何故じゃ…犬神様が居るから大丈夫なんじゃないのか…！」
村人「毎年、祭りもやってたし、供え物も欠かした事はないのに何故…！」

ただ、今年は凶作だっただけなのにすべて犬神のせいにされ、住んでいると伝えられてる山に火を放った。

kn「なんや！！」
sp「火の回りが早すぎる…！」

村人「豊作にできない犬神様はいらない…」
村人「燃やしてしまえ、全て！」

sp「勝手な…！」
kn「…それが人間や…逃げるで、ショッピ君」
sp「ええんすか！」
kn「ああなった人間はどうしようもないからな…」
sp「(あぁ、この人は…最初から人間なんて信じてなかったんか…与えられるから受け入れていただけで…)しゃあないっすね。火は俺の属性なんで逃げ道つくったりますよ」
kn「ごめんな…巻き込んで」
sp「…畏まるとかキモイんで辞めてください。それより、逃げますよ」

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