■"EP.10 ページ11
･
“Aside
「…羽月さん…であってるかな…？」
『ぁ…はい…』
結局、あの時廊下ですれ違ったあの子ときちんと話すことができたのは、2日後だった。
保健室に行った時に、既に熱があり下がるまで寮待機だったのだ。
その為、あの子が転校した初日は2人が出会う瞬間を目の当たりにしただけで、話すことはなかった。
窓際にある花瓶の水を変えていた時、あの子は、私に近づいてきてそう言った
ふわっと、フレグランスのようないい香りがした。
緩く巻かれた髪の毛に、血色のいい唇
少し着崩している制服
化粧でもしているのか。
瞼の上に乗ってるアイシャドウは、まさにこの子に使われるために生まれてきましたって主張するみたいにキラキラと輝いていた。
凄いな。
女の子って感じだ
『ごめんね
昨日はきちんと自己紹介できなくて…
羽月Aです』
「月野成珠です
Aちゃんって呼んでもいい？」
『ぇ…？う…うん…！』
そう言われて、どこか嬉しいって思ってしまった自分がいた
元々人と話すのはあまり得意な方では無い
硝子以外、女友達も少なかったしこんなに可愛い子に名前を呼んでもらえるなんて…
「ぁ…昨日は…大丈夫だったかな？
ほら…！顔色悪そうだったし…」
そんな事を考えていると、成珠ちゃんが私の顔を覗き込むようにして尋ねてきた。
優しい
初対面に近いのに私の心配までしてくれるなんて。
大丈夫だよ。ありがとう
そう答えると、ふわりと笑う目の前の人物
あぁ、可愛いな。
私とは大違い
女の私でもこう思ってしまう
昨日、悟が顔を赤くして見つめてしまうのも納得のいく可愛さだった
「無理すんなよ
しんどかったら言えよ」
ふと、そんなことを思ってるとポンっと頭の上に自分の手より一回り大きい手が乗った
上を向くと悟がいた。
『…もう大丈夫だよ
心配してくれてありがとね』
「…ん…」
そんな事を言って、席に戻ってしまう五条
さっきの言葉は本心なのか。
それとも、上辺だけの言葉なのか。
そんな事考えなくていい。
本心だろうか上辺だろうか、今の言葉は私に向けて言ってくれたんだ。
それだけは間違いないんだ
そう自分の中で完結させ、深呼吸をする
大丈夫。
大丈夫だよ。
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青空 冬(プロフ) - 面白いです！更新楽しみ♬ (1月9日 16時) (
レス) id: dfbd65d4da (このIDを非表示/違反報告)
夏斗 - こういうタイプのお話大好きです！ パクリだと言われても気にしないでください！ オリジナルのストーリーなら、自信をもって書いていいんですよ！ この作品の続きを待っている人の方が多いんです。アンチコメなんか相手にしないで、頑張ってください。応援してます！ (12月20日 22時) (レス) id: 5eabb9b87e (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - 私も…このお話大好きなので続けてほしいです…今、１周目の世界での事を詳しく書いてる途中なんですよね…夢主ちゃんが目を覚ましたら…五条くん…フラれそうだけど…完結まで更新してほしいです！まだナナミンと雄くんも出てきてないし…。 (11月11日 17時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
花鳥(プロフ) - この作品大好きです！凄く面白いですしドキドキします！パクりなんてありもしないことを言ってるアンチに負けずに頑張ってください！！ (11月11日 2時) (レス) id: 3d3eaa62a8 (このIDを非表示/違反報告)
ききらら(プロフ) - さささん» また、いきなりこちらは完全オリジナルですかなんて言葉、失礼にもほどがあります。パクりといっていますが占ツクには似ている作品なんて沢山あります。それを全て誰かのパクリというのですか？今後の展開も違いますよね？これは名誉毀損と言われてもいいレベルですよ (11月11日 1時) (レス) id: 89c78cda92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デンプン。
| 作成日時：2023年9月5日 13時
