【ヒューマンバグ大学】 『美しい華にも毒があるみたいで。』

■"EP.52 ページ6

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Aside










華太たちと別れの挨拶を交わし、そのまま欠伸をしながらクラブの入口へと向かう。





今日の私は、いつのもパーカー姿ではなくきちんとした正装を着ており、何ならドレスに似た服装ですからね



まぁ、動きにくいからその辺の始末は華太たちに任せるんだけどね






そんなことを考えながら、中に入った途端でブサイクに声をかけられた



誰だ、てめぇ







何か変な紙もらったけど目の前で破いてやった





全く

私を口説くなんて100億年早いんだよ、ボケ










『さて…ドブネズミさんはどこですかね…』










それにしても、何でクラブの光ってこんなにチカチカしてるわけ？



目がおかしくなりそう





そんな事を思っていると、ふと見覚えのある人影を見つける



ドブネズミさん、みっーけ






標的のアイツは、呑気に女をナンパしながらグラスを片手に笑っている


吐き気がしてくるよ、ホント





ドブネズミが、歩き出したのを狙ってお酒を片手にそっと横に近づく









『こんばんは』










ふと、声をかけるとその男は意図も簡単に顔を赤らめた


へぇ、ウブなこと










『お兄さん、カッコイイから声掛けちゃいました』










そう言って笑うと、同じく笑い返しながらそっと手を握ってくるドブネズミ野郎




おい、辞めろ

私に触れるな




何て言葉は黙っておく


そんな言葉、捕まえてから言えばいいし










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