【ヒューマンバグ大学】 『美しい華にも毒があるみたいで。』

■"EP.59 ページ13

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そう思ってはぁ…とため息をつき、幸真から受け取ったジャケットを羽織り直す



ふわっと、幸真の匂いがした





と、その時幸真が口を開いた









「なぁ…カブト…お前にはこれが無事に見えたわけ？」



「え？」









そう言われ、私の方をもう一度見てくる華太



そして、数秒後に青い顔をしてこちらに詰め寄ってきた。









「襲われたのか!?」









おい、流石に直球すぎるだろ…！

そこまで直球すぎると笑いしかでてこないよ






まぁ…うん…と濁しながら答えると、悪かったと謝ってくる華太





うん、大丈夫よ

貴方のせいじゃないから。





そんな子犬みたいな顔しなくてもいいよ。







一先ず、目の前の野郎の死体を処理することが先だ




遅れてやってきた隆太にお礼を言うと、私の格好を見て変な顔をし幸真と私を交互に見てくる隆太







何かこいつの考えたこと分かった気がするぞ






違うからな！


こんな格好してるのは事故だから！！





そう一人で言い訳をし運ばれてく奴を見届ける。







華太と隆太は、奴の死体処理を行うらしくいつもの工場へと向かうみたいだ。






生憎のところ、私はこの状態で出歩くほどメンタルが強くない。





ということなので、そのまま私は組に帰ろうと思う


確か組に着替えがあった気がする





なかったら紫苑くんに貸してもらおうっと。









「じゃあ、俺も帰る〜
翔太〜、車とってこーい」



「はい！」



「じゃあ、小林の兄貴、Aを頼みました」









そう言って、隆太が運転する車に乗って行ってしまう華太




車を取ってくると走っていた翔太


その場には、私と幸真だけになった。









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