【ヒューマンバグ大学】 『美しい華にも毒があるみたいで。』

■"EP.57 ページ11

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「お前…もしかしてスパイ…？
全部演技だったって事かよ」










ふと、目の前の男がそう言う


その手には、チャカが握りしめられていた






あー、ほらバレちゃった…



まぁ、バレたならバレたで手加減しないでいいからそれもそれでいいや










『知ってどうすんだよ
てめぇはここで死ぬだけ
分かった？』









銃を持ってる半グレとナイフしかない極道


うん、圧倒的に私の方が不利










『まぁ、ハンデあった方が面白いか』









そう思って、相手に向かって飛び一先ず回し蹴りを食らわしとく





そこら辺の半グレだから喧嘩が特別強い訳じゃないみたいだ



今度はコメカミか横腹に蹴りを入れてやろうと走った


それと同時に、引き金を引こうとする相手





が、それは叶わず突然目の前の男の腕が吹っ飛んだ










『へ…？』










あれ、私って超能力使えた？




目の前の男も理解が追いついてなかったらしく、そのまま地面へと転げ落ちる



意味が分からずその場に立ち尽くす事しか出来なかったが、目の前にいる相手を見たらそれも合点がいった










「な、何だよ！お前！」



「なぁ、俺とも遊ぼうよ」









そこにいたのは、先程逃げ切ったはずの幸真だった










『な…んで…』



「あ？お前さっきまでそんな格好だった？」



『へ…？』










そう言われ気づいた



あ、今の私ヤバくない？

下着丸出しじゃん









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