『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.41 ページ43

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影山side








無事に町内会との試合も終わり、片付けをしていたところ、ふと主将に声をかけられた




さっきまで西谷先輩と話してたのに、この人気付いたら隣いるんだよな。







「影山、いい顔してたぞ」



「はい？」



「いや…凄い楽しそうだったってこと」








いい顔…？


楽しそうだった…？





俺、そんな顔してたか…？








「俺さ…実は1年前にお前たちの試合観てたんだよ
ほら、日向と影山の…」



「…ぁ…県予選のやつっすか？」



「そうそう
あの時のお前は、何ていうか自己中な王様って感じだったけど、トスは完璧だった
けど今は…んー、言うならまだ家来がいない孤独の王様かな」



「なんすか、それ」



「まぁ、いずれわかるよ
で…壽賀さんの事だけどさ…」









ふと、主将の目線がAの方へといった

それに合わせるように俺の目もそちらへと向く





当の本人は、モップ片手に清水先輩と話していた







「ぁ、いたいた
ちょっといいか？」



「あ、烏養さん」









と、その時、奥の方から烏養さんが駆け寄ってきた。


いつもの癖で“烏養さん”と呼べば当の本人は少し苦笑いさながらコーチな。と呟いた。




コーチって言うの暫く慣れなさそうだな。なんて考えてたら、ふと烏養さんが口を開いた。







「…あの意味わからんぐらい強い女の子だけどよ…」



「壽賀さんの事ですか？」








烏養さんの言葉に、主将が反応する。


なんちゅー、タイムリーって話だよな。

俺達もさっき、Aについて話してたっていうのに。





主将が口を開けば、烏養さんは困ったように眉を下げて頭をかきながら口を開いた








「…やっぱり…壽賀Aだよな…
どっかで見た事あると思ったんだよ…」



「ぇ、烏養さん知ってるんですか？」



「いや、知ってるも何もお前ら…壽賀Aと言えば空中で止まったかのような華麗なスパイクで敵を撃ち抜く事で有名なバレーボール選手だったじゃねぇか
あれだろ？
北川第一出身で壽賀のお陰で全国大会行けたとか…」



「あ、はい
一時期メディアでも取り上げられてましたね…」









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