『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.34 ページ36

･








「烏野高校対烏野町内会の試合を始めます！」



「「「「おねがいしゃーす!!」」」」



『……』








いやいや、待て待て




え？

どうしてこうなった？？






いや、どう考えてもおかしいだろ!!



男子グループに女子一人って何ごと！？







てか、山口くんいるんだったら入れよ！なんてさっき言ったら、あー、僕、足怪我してるんだーって。




おい、絶対それ嘘だろ


もう少し上手い言い訳しろよ






お前、今日、サッカーやってたよな？？？








え、絶対おかしいって。


主将、やばい人だって



いや、山口くんもグルだって。







そう思って山口をキッと睨もうとしたら、ニコニコした顔で手を振られた。



違う、そうじゃない










「うっし！
壽賀さん、一緒に頑張ろうな！」



『…あはは…』









いや、皆、おかしいと思わないの？？





何みんな、ニコニコして私を迎え入れてるのよ。


何なら、私町内会チームの方がまだ良かったよ。





もしかしてはめられてた？？









ボーッとそんな事を考えてる間にも点数は動く






どうやら、現在の烏野高校 バレー部は切っても断ち切れない因縁があるらしい





少しばかり日向くんから聞いてたがエースと呼ばれていた旭先輩


だが、ある試合で旭先輩のスパイクが徹底的にブロックされたらしい


旭先輩は見た目に反して、人一倍責任を感じてしまう性格らしく、その試合の日からバレー部を退いたらしい



そして、リベロの西谷先輩とその件で衝突していたみたいだ






スパイクが決まって喜んでる日向くんを、見つめてる旭先輩


ふと、ネットの向こう側にいる旭先輩と目が合った









「…あ…はは…
そっちの攻撃…凄いね…
ほら、トスといいスパイクといい…」



『……』




「えっと…」



『私はお2人に何があったのか…よく分からないですけど…バレーって6人でするものですし誰か一人が過剰に責任を感じるっていうのも違うと思うんですよ…

リベロの背中の守りがあって…セッターの自分の為の打ち易いトスがあって…単純で当たり前ですけど…


旭先輩は…独りで戦ってるんじゃないと思いますよ
託されたラストボール


エースだから…いいえ…旭先輩だから皆託すんじゃないでしょうか？』



「ぇ…？」



『よく分かりませんけどね。』



「っ…」









･

■"EP.35→←■"EP.33

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す