『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.22 ページ24

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体育館から戻ると、入口の前でウロウロと歩いてる日向くんの姿があった










『…何してんの？』



「ｯ!ぁ…壽賀…さん…
いや…その…さっき影山って自分が勝つ為に要らないモノは“ポイ”ってするって聞いちゃってよ…
だから…その…」



『あー』










確かに言われてみれば、あの子中学の時自己チュー過ぎてちょっと避けられてたし、何か変なあだ名付けられてたよね





“コート上の王様”ってやつ



私はかっこよくて好きだけど。






でも、まぁ、影山も影山で変わろうとしてるんじゃないの？


多分、努力してるんだろう








『…私は…2人の試合見てないから分からないけど…そんなに緊張する必要はないと思うよ…
あの時より遥かに成長してるも思うし
自分がやってきた事、信じてリラックスしてやってきなよ』



「そ…そうだよな！
よし！リラックス頑張るわ！
サンキュー！」



『うん？』









そう言って、整列しに向こうに行ってしまう日向くん






あれ？

リラックスって頑張ってするモンだったけ？



てか、リラックスってなんだっけ？








「烏野高校対青葉城西高校、練習試合始めます!!」



「「「「お願いしあーす!!」」」」









頭がこんがらがりながらも、私も席につく






今回は、私はマネージャー枠として烏野高校側のベンチに席を作ってくれたみたい



マネージャーじゃないけどな！！！






清水さんと武田先生に挟まれるのは、あまり良い気分じゃない。






そんなことを思いながら、青城のスタンディング表に目線を落とす







あ、勇太郎と英いるじゃん



スタメンなんだ

流石だな








そう思って、試合の方に目を移すが先程から変なミスが目立ってる






その多くが、日向によるもので自分の球じゃないものをとりにいったり、アタックの時に田中さんとぶつかったり何かとアクシデントで点を落としてる




やっぱり緊張してんのかなー






やっと烏野高校の点が動いたと思った時には、既に青葉城西はセットポイントだった




だが、よりによってここで日向くんのサーブ



主将の顔が引き攣ったのが私でも分かった







日向くん、サーブ苦手っぽいしなー


呼吸止まってないか心配なんだけど。








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