『無気力なあの子は元天才スパイカー』 【ハイキュー!!】

■"EP.32 ページ34

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床を蹴り倒したような鈍い音が体育館に響き渡る







あ、そうだ


帰りに新発売のラムネ買って帰ろっと。







着地した瞬間、そう思った









「うぉぉぉぉぉぉ！
すっげぇぇ！」









ねぇねぇ






恥ずかしいからそんなに叫ばないでくれるかな？


叫ぶほどのものでもないと思うし








てか、日向くん、前よりトス上達したね




流石だよ。


打ちづらかったけど。









「ドカンッ！って言った！マジ、ヤベェ！」









こないだと同じような反応をしている日向くん






少し変わったといえば、変なダンスが組み込まれてる


その足の動きどうなってんの？？




ムカデみたい。









けど、もう一つ変わったこともある


それは…









「壽賀さん…ヤベェな…」









主将たちまでそんな事を言ってること




いや、私からしたら主将たちの方が凄かったですよ…


青葉城西にあそこまで対抗できたのは、本当に凄いと思いますよ






なんて心の中で呟いとく









「日向のあのヘンテコトスでスパイク打てる人間いるもんなんだな〜」



『……』









あ、そこですか


まぁ、確かに打ちづらかったけどそこまで言わなくてもいいんじゃないかな？



ほら、日向くん微妙な顔してるし



まぁ、どうでもいっか










『じゃあ、私帰るから
試合頑張ってね』









そう言ったと同時に、ドカドカとよく分からん人達が体育館へと入ってきた




うぉ、びっくりしたじゃないかよ






見る感じ完全に大人





ドカドカと入ってくる人たちを見て、コーチと思われる人が叫んだ









「よーし！
そろそろ始めるぞー！」









あの人たち誰？と近くにいた月島くんに尋ねると、町内会の人たちらしい。





何でも今から、その町内会チームと試合をするみたいな







へー、町内会って言うからもっとおっさんかと思いきや、意外と若いのね。









邪魔になりそうだから、さっさと帰ろっと。




そう思って、更衣室へと向かおうと扉を出ようとした時、ドンッと誰かにぶつかった










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