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家族 ページ3

『………』
 
 
傷を負いながらも民達へ声をかける政をAはじっと見つめていた
 
 
「なんだよ、まだ怒ってんのかよ」
 
 
『…別に』
 
 
見るからに怒っているAを見て信は笑う
 
 
『…何よ』
 
 
「いや、お前にもそんなとこあんだなって思って」
 
 
『失礼ね』
 
 
「逆に安心した」
 
 
『…ふん』
 
 
まるで小さな子を宥める様に信はAの頭を撫でた
 
 
『……政はさ、私にとって家族みたいな存在なんだ』
 
 
「……」
 
 
『だからさ、絶対に失いたくない』
 
 
信にはAが泣いているように見えた
 

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作者名:あーちゃん | 作成日時:2022年8月29日 8時

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