希望の光 (ページ19)

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18　過去の追憶ページ19

精羅サイド

タクシーの窓から入ってくる月光に照らされ･･･

手に持っている白い石が輝く･･･

翔「それ･･･綺麗だね･･･」

「大切な人にもらったんです･･･」

僕が今までの自分を捨てた日･･･

君が空へと旅立った日に･･･

「綾羽！」

そう呼ばれることが嬉しくてたまらなかった

「ねぇ☆

　見て！キレイでしょ！この石♪」

そう言って3つの石を取り出した君は･･･

僕とは正反対に輝いていた

「うんとてもきれいだ」

そう言って笑い返す狼雷･･･

「うん

　キレイだね」

なぜか君が笑うたびに胸の奥が苦しくなった･･･

「あげるよ☆

　僕とお揃いだからね！

　なくしちゃダメだよ！絶対に！

　約束だから☆」

３人で約束したよね･･･

その日･･･

僕らがいた施設に能力者が入り込み･･･

君は無残な姿に変わり果て･･･

２度と帰ってこなくなった

絶対に許さない！！

あいつに君と同じぐらい･･･それ以上の苦しみを与えてやる！！

あの時の約束忘れちゃったの？

僕はまだ覚えてるよ

あいつを地獄に落としてやる！

狼雷サイド

最後に俺がお前の名前を呼んだのはいつのことだろうか…

あの日からお前は自分を偽り始めた

そして･･･あの日お前の成長も止まった･･･

お前は大人になれないんだ･･･

あの頃の･･･１５歳のまま･･･

あいつが消えた日に起こった事のせいで･･･

「おーい☆」

「綾羽！」

「キレイでしょ！この石☆」

「なくしちゃダメだよ！絶対に！」

綾羽･･･お前はこの石をまだ持っているのか？

あいつの分まで･･･

お前の･･･たった一人の妹･･･の

多分なくしているんだろうな…

月の光にそっと重ねてみる

それは月の光のせいかいつもより輝いて見えた…