7(相澤) ページ7
何故だか俺には発堂が、頑張って主人にしがみつく猫のように見えたのだ。
何故かって？
俺にもわからん。くだらんことを聞くな。
席についた俺は発堂の方に目をやる
すると隣の席のマイクと話をしていた
ああ、しまった…。
あいつを隣にするんじゃなかった。
あいつは喋り出すと止まらなくなる。
俺のことも面白半分に色々喋り出すかもしれん。
俺は後悔しながらマイクを自販機の場所まで引っ張っていった
「おい、必要のないことを喋るんじゃねぇよ。」
「おいおい！必要だろ！？お前は口下手だからなぁ。俺がちゃんと説明してやらねぇと新人ちゃんも誤解しちまうだろうが。」
「うるせぇ。誤解しようがしまいが俺にはカンケーねぇよ。仕事してくれりゃそれでいい。」
そう。仕事しれくれればいいんだ。
あいつは使える。
「それよりもイレイザー。なんであの子…クビにしなかったんだ？いつもならすぐクビにするだろうよ。」
(イレイザー…お前さては気があるな？一目惚れか？？)
「ああ、会社に来る途中で猫と遊べて気分が良かったんだよ。まぁ、クビにしない代わりに大量の書類を渡した。今日中に終わらせってな。」
「シヴィーッ！！だから新人ちゃんの机に書類の山があったのか！初日からひでぇなぁおい！」
(どっちにしろ俺の仕事が減ったからlucky！！)
「遅刻する奴が悪りぃ。でも、あいつがあの量を1日でやれるとは思ってねぇよ。力試しさ。それに、残った書類は全部お前の仕事になるだけだしな」
俺はニヤリと口角を上げた
「おい、イレイザー、そりゃねーだろうよ」
マイクの顔は徐々に青ざめていった
こいつはじっと座っていることが苦手だからな
大量の仕事を与えれば口も開かなくなるだろう
そんな話をしていたら、
突如俺の携帯に電話がかかってきた。
電話の相手はミッドナイト
話の内容は、街にヴィランが出たとの報告で
誰かと2人で援助に来てくれとの要望だった。
俺は真横にいたマイクを連れて事件現場へと走った
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作者名：アズラク | 作成日時：2020年2月22日 19時
