5(相澤) ページ5
朝早いのは苦手だ
4月だというの太陽がギラギラと日を刺している
ああ、ダルい。
そう思いながら俺は会社に行くためダラダラと足を進めた
電車から降り、駅を出てすぐの人通りの少ない道
そこは会社に行く唯一の近道だ
いつもと変わらずその道をゆっくりダラダラと歩いていた
しかし今日は誰かに見られているようなそんな感じがした。
怪しく思った俺は、
キョロキョロとあたりを見渡した。
すると、何かの影が素早く動いた。
その方向に目をやると、
ニャーーッ
と猫の鳴き声がした
それから少しすると車の下から猫が出てきた
車の下をよく見ると大きめの猫と子猫が数匹いた
そう、子連れだった
いいものが見れたと気分がすこし上がった
会社の目の前まで来て時間を確認する
7時55分。時間ギリギリだ。
遅刻ではないとすこし安心した
すると突如、目の前から大きな声が聞こえた
「よーし！頑張るぞー！」
朝っぱらから会社の前でなんつー大声出してやがんだこいつ
「…うるせぇ。」
すると、そいつは思い切り振り返った
そして、バツの悪そうな顔をして、すみません
と言った
ああ。声に出てたか
まぁいい、それよりも時間がヤベェんだよ
俺は謝罪を無視して、会社の中へ入った
今年から俺は第四ヒーロー部署の部長となった
部長なんて面倒くせぇ
そうこういう間にドアの前まで着いた
ドアを開けると両サイドにずらりと人が並んでいる
こういう風景を見ると、自分は部長になったのだなと自覚する事ができる………が
新人が見当たらない。
俺の部署には1人新人が入る予定…
なのだが、その肝心な新人が見当たらないのだ
何故いないのだろう
もしかして初日から遅刻か？？？
随分妥協のある奴が入ってきたものだな…
そんな奴を採用したバカは誰だ
いや、採用しようがしまいがどうでもいいんだ
ただ、そんな奴を俺の部署に入れるんじゃねぇ…
と、入り口で考えていたら声をかけられた
そして厄介な奴が俺の部署にいることに気づいた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アズラク | 作成日時：2020年2月22日 19時
