大好きなあなたへ (ページ4)

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私は隣の席にいる少しうるさい親切なインコさんと喋っていた

すると

私とインコさんの間に影ができた。

そして、

「おい！無駄口叩いてないでさっさと仕事に取り掛かれ！お前ら本当に非合理的だな。もっと時間を大事にしろ。」

と叫んだ後、

「それと、マイク。お前は俺が頼んでいたデータ処理終わったのか？」

と、付け加えた。

マイクさんと呼ばれる黄色い髪の毛いインコのような人は顔を真っ青にしてこう言った

「す、すまない！！まだなんだ！！あとすこしで終わる！！もう少し待ってくれ！！！」

相澤さんは悪魔のような鋭い目つきをマイクさんに向けた

そしてそのままマイクさんを引きずって部屋から出て行った

私は相澤さんの鋭い目つきに恐怖を覚えた

そして、今日中と言われている大量の書類に目をやる

もしできなければマイクさんのようになるのかと思うと背筋が凍った

しかし、相澤さんに言われた通りちゃんと休憩を取ることにした

先程、相澤さんが机に投げたウイダーに目をやる

会社の前で初対面なのにズバッと「うるさい」なんて言ってきたし、

小汚くて誰ががどうみても勘違いする見た目だし、

遅刻をした私に、合理的がどうのって変な起こり方をしてくるし、

入社初日にとんでもない量の書類を渡してきて、1日で終わらせろと言ってくるし、

本当に先の見えない無茶苦茶な人だ。

そんな上司だが、マイクさんのいうように不器用ながら私のことを気にしてくれているのだろうかと思うと少し嬉しくなった。

私はウイダーに手を伸ばし、ゆっくりと口の中に流し込んだ

そして昼休憩が終わり午後の仕事が始まると、私はより一層仕事に熱中した

外が暗くなり始め徐々に人が減って行った

しかし私は気付かなかった

「やっと終わったー！！！！」

シーンとしていた部屋に私の大声が響いた
あたりを見渡すと誰もいない

不思議に思った私は時計へと目をやる

すると時刻は11時丁度だった

そりゃぁ誰もいない訳だ

マイクさんを連れて部屋を出てから一度も帰ってこない相澤さん

新人をほったらかしにして帰ってしまったのだろうか

やはり、私のことが気に食わないのだろうか…

と、すこし不安になった

私は相澤さんの席に行き、今日データ化したものが入っているUSBを机の上に置いた

私のお気に入りの付箋と一緒に…