あの、早く家に返してくれませんか？【文スト】

警察 ページ22

？？？「それで？本当に貴方は何も知らないと？」

A「だから本当に知りませんって！」

？？？「貴方が天人五衰だと言うことはわかっています。白状しなさい。」



…なぜこんな状況なのかと言うと、

トイレ迷う→結構変なところまで来た→知らない人に捕まる→疑われてる

もう最悪。
多分警察。私確かに天人五衰？に入ったみたいだけど何も犯してない！！



？？？「条野、絶対に逃すな。そいつは絶対に天人五衰の一員だ。」

条野「分かっていますよ鐵腸さん。私に指図をしないで頂きたい。」

鐵腸「指図はしていないぞ。命令してるだけだ。」

条野「話が通じない…今すぐ殺したい」



これほんとに仕事仲間？って疑うくらいさっきから同じような会話してる。


A「あのー、もう離して貰えます？私なにもしてないです！」



とにかく戻らないと！！

すると白髪の盲目らしい男がいやらしく口を開く。



条野「貴方が何をしてようがしてなかろうがどちらでもいいんです。私は貴方の破滅する心音が聞きたい。」

A「…はい？」


私は耳を疑った。
今、なんて…？本当にこの人が警察なの…？



鐵腸「条野、それ以上は辞めておけ。」

条野「…どちらにせよ、今日は本部へ連絡するためにこの方を連れていくべきだと思うのですが」


…え？
連れていく…？？



鐵腸「そうだな…やっとテロ組織、天人五衰の手がかりが見つかりそうだ。」

A「あの、帰りたいんですけど」

条野「鐵腸さん、車は3人以上乗れますか？」

鐵腸「嗚呼、早く乗せて帰るぞ」



ガン無視。
意地でもここから離れるか！とここぞばかりに地面にへばりつく。


私は初めて身体が浮かぶ感覚を覚えた。


そう、鐵腸と呼ばれている男に抱き上げられたのだった。



鐵腸「時間の無駄だ。名を名乗れ。｣

A「ちょっ、下ろして！？いででッッ…」

条野「もっと痛めつけましょう。…嗚呼、最高の心音です…」


拝啓、神様よ。どうかお助けください。

…あの、早く“みんなの元”に返してくれませんか？

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