約束 ページ11
どういう事だ…。
私はニコライの助手兼フョードルの助手ってこと?
それもニコライにバレずに??
無理に決まってるでしょ!?さすがに!!
断ろうと思ったその時…
フョードル「勿論、貴方に拒否権はありません。これからよろしくお願いします、助手さん。」
満足気に微笑み自分の外套ふわふわと浮かせながら部屋から出ていった。
謎の場所に来て一日、私は既に家に帰りたいです。
─────
時刻は午後10時。
自室は用意されていたのでそこで色々考え事をしていた。
__もちろんどうやったらここから出れるか、という作戦も。
でもまず最初は、あの夢に出てきたお父さん…と思われる人。
霧がすごくて顔はよく見えなかった。
だけど、なぜだか懐かしく感じるところがあった。
私は部屋のベランダに出た。
風が勢いよく吹きかかる。
冷たい風がちょうど心地よい。私の髪の毛を靡くように吹いてくる。
星空を見て黄昏ている、そんな時だった。
ニコライ「やあ、Aちゃん。いい夜だね。」
気がつくとニコライが立っていた。
同じように外套がヒラヒラと風に吹かれている。
三つ編みに結んでいた後ろ髪は解かれていて、サラサラと靡いている髪の毛を見て綺麗だな、なんて思ってしまった自分がいる。
A「!?ニコライ…どうしたの?」
ニコライ「僕も最近は夜空を何も考えずに見ることが多いんだ。」
…なんか、意外だな。
常時明るい人にもやっぱりこういうところはあるんだなと思うと不思議な気持ちになる。
ニコライが急に私を見つめてくる。
ニコライ「…ねぇ、Aちゃん。」
A「ん?どうしたの?」
そう返事をするとニコライは私の頬に優しく触れ撫で始める。
ニコライ「君に出会えてよかったよ。景色が色付いて見える。」
そう言うと強い風が吹きニコライの髪の毛を綺麗に靡かせる。
急にどうしたんだろう。
A「ん、ありがとう。」
なんだか急に小っ恥ずかしくなる。
ニコライ「あ!そうだ〜☆明日の密会…もうひとつお約束があった!!☆」
うお、びっくりした。
急に戻るやん。
A「な、なに?」
私は自分でもわかるくらいあからさまに嫌な雰囲気を出した。
ニコライ「武装探偵社のメンバーに会って話しかけられても、『だめです!私にはニコライという恋人がいます!』って言っといて〜!☆」
A「はあ!?いつお前が彼氏になった?!」
ニコライ「とーにーかーく!言っとけばいいのさ☆」
その後は謎の練習を2人でして笑いあっていた。
一人の男が私たちの影を見ていたことも知らずに。
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琥珀糖(プロフ) - A . # 低 浮さん» コメントありがとうございます🎶盛大に誤字っていました…。教えてくださりありがとうございます🙇♀️ゴゴリの嫉妬ぶりをお楽しみに…👍🏻 (1月18日 20時) (レス) id: 68f7d28e07 (このIDを非表示/違反報告)
A . # 低 浮 - 初コメ失礼します‼️ゴゴリの嫉妬尊いです😇僕の勘違いでなければ『拒否権』が『距離権』になってます🥲 これからも応援してます🎌 (1月18日 14時) (レス) @page11 id: cb70355ce3 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀糖(プロフ) - 朝比奈さん» わー😭そう言っていただけて光栄です😿🎶これからも更新頑張りますのでぜひ応援よろしくお願いします...♪*゚ (1月18日 6時) (レス) @page11 id: 68f7d28e07 (このIDを非表示/違反報告)
朝比奈 - 琥珀糖さんの作品は全部神作品なので大好きです💓いつも更新楽しみにしています!ニコライの嫉妬ぶりが最高すぎます!これからも応援しています✨ (1月17日 21時) (レス) @page11 id: d5b5dedfcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琥珀糖 | 作成日時:2024年1月14日 20時