マネージャーとあつむくん

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向こうのコートには宮先輩。
周りには心配そうに見つめる部員
DVDでわかったのは、
歩数でスパイクかジャンフロか変わること
それをわかっていても
取れるわけじゃないほどの威力なのはわかっている

いや、さわってみたかったよ？
でもほんとにこんなことになるなんて聞いてない！
黒須さんも止めてや！
なんでそんな楽しそうに見とるん！！！
でも、試されている。
みんなの視線なんて感じれんほどの緊張感
５本受ける中であげることができればいいらしい
いいってなにが！？って感じやねんけどな
多少は手加減してくれる、
いや、この人今の状況楽しんでるし、
からかい半分やから、
そんなに手加減してくれへん気がする




やるっきゃない




短パンにしといてよかった
上は長袖でもまくればある程度邪魔にはならないけど
長ズボンに引っ張られる感じではちょっと集中しにくい




「ほな、行くで」



みや先輩が選んだのは、４歩、ジャンフロ、、、！




パシっ

トン、トン、、




手に当たったけど、コートの外に出てしまった、
コート内にあげなきゃ意味ない
でも




「すっっっっごぉ、、、っ！」




ブワッて、ブワッてきた！はや！！！




「あっはっは！お前嬉しそうやな！取れてへんぞー！(笑)」

「ジャンフロでこんな早いの初めて！大学生でもいないんですもん！」




みんなの頭いはてなが浮かんでいる




「プロが兄貴や、あいつら兄妹は昔から仲良くてなぁ、あいつ中２の時から大学生、しかも男のスパイクサーブあげれるほどのスキルの持ち主や、あのほっそい腕で」




近くにいた選手はドン引きしている
見た目も全国クラスの選手にしてはだいぶ小さく小柄で華奢だ

だが、アツムのサーブを受ける時、
足のスナップと手首の柔らかさが異様だったし、
アツムのサーブに間に合ってついてこれたというよりは、
まるでボールが吸い込まれていってるように見えた
アツムを見てみると、全国の優秀選手と対決する時のように楽しそうだ




「あいつは、殺し屋どころか、俺らみたいな監督コーチ陣の間ではバケモン言われてたわ」




確かに、そんな女の子聞いたことない
試合中のスパイクは取れないことがほとんどらしいが、
だいたい軌道が決まってるサーブでもありえない

何かコツがあるらしい









「さぁ、Aちゃん、もう一本行くで」




「はい！」

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