マネージャーとあつむくん

13 ページ14

*




合宿の次の日は1日お休みだったので
まだ少し残っていたGW課題を終わらせて
残りは全力で寝た


そして通常練習に戻る




____________________________＿



「さぁどっちだ！」

「右が侑くんで左が治くん」



おおー！と周りから聞こえてくる

まだ黒髪だった時の写真を見せられどちらかを当てる
双子命名どっちでしょうかゲーム




「色違うと分かるけど、そんな確信して言えるのはなんでなん？お前も信介も」

「なんやろなぁ、A」


「んー、侑くんのが性格に癖ある感じしますよね」


「A！どういうことや！もっぺん言ってみい！」


「ぎゃー！こっちこんでー！」




ギャースギャースと言い合いが始まったかと思えば更には追っかけっこだ
侑くんは練習後だと言うのに元気
体力オバケってこの人のこと言うんかな
(とても手加減された)ヘッドロックをかまされる
身長差が激しすぎて足つま先立ちだ
唯一支えている首がちょっと痛い




「侑くん！足！うち足浮いてる！！」

「おーおー、反省したか？？」

「した！しました！すんません！死ぬっ！！」



やっと離してもらえた。
あーいた。デカすぎんねん



みんなは不思議がるけど
本当に見分けがついてしまうのだ
癖強そうというのも嘘ではないが
何でかなんて自分でも分からんくて
でも、これが珍しいのであれば
なんかちょっと嬉しいなーて思ったりして





「何をニヤニヤしてんねん、ドMか」

「まぁ、北さんになら殴られてもええですよ」

「北さんこの子危ないですぅ！！！」






今日は練習帰りに最近新しくできたラーメン屋さんに
2年の４人に連れていかれることになっていた

そんな中、結さんが




「そういえば思ったんやけど、Aって彼氏とかいないの？」

「へ？」



６人席に案内されて幸せそうに食べる治くんを目の前に
この店一押しの味噌ラーメンを頬張っていると
そんな質問を受けた



「いないですよ。でも、なぜ、」

「いや、俺らに付きおうてくれとるし、朝も夜も早くて、休みの日もバレー。ええのかなって」

「確かに、彼氏持ちには可哀想すぎるよね」

「なるほど。んー、めんどくさいんでいらんなぁ、とは思ってます」

「何が面倒なん」



みんな私の恋愛話なんて興味あるのか
需要なくないか
なーんて思ったりしながら
質問されたら答えるしかないなと思い
割と時間も遅いからか
少しだけガヤガヤとした店内で恋バナが始まった




*

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す