マネージャーとあつむくん

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柔らかく吹く風、温かな日差し
今は使われてない旧校舎の音楽室は俺のサボりスポットで
他に人はいないはず
準備室のソファーで１人眠りにつく

隣の音楽室からアコースティックギターの音と誰かの歌い声で目が覚めた
気になってのぞいてみればそこには１人の女の子
窓から差し込む光が埃っぽい空気に反射していて
キラキラと光る中で歌う彼女は眩しく
顔はよく見えないが、とても美しく見えた





「Aー！始業式早々サボるんじゃないわよ！」

「はーい！」




そのまま、友達に呼ばれた彼女はギターを元の場所に置いて
音楽室を出て行った




「Aちゃんか、あの校章の色、1年やな」









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「もう、あんたちゃんと始業式でなさいよ、体調悪いなんて嘘ついて」

「ごめんね？」

「まぁ、あんたが歌うの好きやから聞けたし許す」

「ももちゃん大好き！」




ももちゃんは基本私に甘い
入学式の日、ももちゃんと出会った
お互いに強化合宿などでよく話すような仲ではあった

兵庫について色々教えてもらったりして
入学式の次の日から遊びに行くと言うとても仲良しになった


すぐ人に心を開いたのは初めてで、
１人で兵庫に出てきた私には運が良かったとしか思えない




今日は早速体験入部の日
ももちゃんは推薦組ということで、
春休みから参加していた部活に当たり前に今日も参加することになている
私も黒須さんの紹介もあるということで今日から参加する

稲荷崎の男子バレー部はここしばらくずっと
マネージャーを募集していないらしい



それもあってめちゃくちゃ緊張している

こんな全国クラスの学校でマネージャーをするなんて
私自身全国大会に出て準優勝しているものの
中学生なんて体がで出来上がる前の段階だしたまたまだ





HRが終わって、
ももちゃんと一緒に女子更衣室で着替えた、
そこでももちゃんとはバイバイだ




「A大丈夫や！堪能しておいで！」




そう、試合のDVDを何枚か見せてもらった
新人戦のDVDはそれはもう何回も何回も繰り返し見た
やっぱりすごい、兄も卒業したこの学校
すごいとかのレベルじゃなかった。
プレーするのをやめたからと言って
私はバレーがいまだに大好きである
今回の世代の人たちは、
一人一人のスキルが高くチームとしてもレベルが高い
早く見たい



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