寒さと熱さ[S*M] (ページ6)

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その日からというもの。

深夜は0時を回ってから帰ってきて、
朝も早い。

そんな日々が続いた。

そして、月曜日。

ZEROが終わったあとの、深夜0時過ぎ。

楽屋にいた俺は、荷物をまとめて、立ち上がろうとしたとき。

「っと…。」

一瞬目の前が暗くなって、
くらっとした。

慌ててソファに手をつく。

日に日に体は重くなるし、
短い睡眠時間じゃ疲れもとれてくれない。

今日も寝るのは遅くなりそう。

ここまで忙しいと、もう苦笑するしかないよな。

相変わらずうたた寝も多いし、
疲れのせいで、頭が働かないこともしばしば。

そういえば、松潤…、
風邪、治ったかな。

数日前、鼻をすすってた松潤を思い出した。

ま、明日会うからそのとき聞けばいいんだけどさ。

「んーっ…。」

軽くのびをして、長い廊下を遅いスピードで歩く。

「ふわぁあ…。」

大きなあくびをして、角を曲がった瞬間。

「っ…!」

何かが体にぶつかった。

驚きながら、足下に視線を移す。

……え!!

「ちょ、だ、大丈夫ですか?」

そこには、荒い呼吸をしながら床に座り込む男性の姿があったのだ。

「はぁ、は…げほっ…すん、ま…せ…げほ!」