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「38℃。まあまあ、高いね…。」
マジ、か…。
張ってた気がゆるんで、
しんどさをようやく実感する。
道理で…、
鼻もずるずるだし、体の重かったんだ。
「どうする?」
「え…。」
どうするって……。
「なにきょとんとしてんのさ。」
「だって、なにが……、けほっ。」
ああ、喉いてぇ。
相変わらず不快な気持ちになるような、
ゾクゾクとした悪寒。
「病院、行く?」
「でも、この状態で病院もつらくない?」
「そーだね…。」
あれ……、今日の仕事、終わりだっけ。
ぼんやりした頭で考える。
「じゃ、俺が行く。」
「え、松潤?」
「ん。俺さ、実はみんなにいってなかったけど、昨日体調悪くてさ。」
「え、ほんと!?」
驚いた顔をするメンバーに、
「…廊下で、倒れて…て。けほっ、俺が家まで連れて行って、かんびょう…けほっ。」
「倒れてた?昨日松潤やばかったの?」
「39℃くらいあったはず…。」
「ってことだから、まあ、恩返し…っていうか。」
「え、っくし!ぐず…。」
「あったかい格好して帰らねーとな。」
お大事に、という声をかけられて、
俺はノロノロと楽屋をあとにする。
「はぁ、はぁ…。」
「なんか、昨日とは真逆だな。」
「けほ、げほっ…。」
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作者名：あずな | 作成日時：2017年8月30日 8時
