寒さと熱さ[S*M] (ページ11)

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寝不足なんて、みんな条件は一緒だろ。

あー、情けねぇ。

前は少しの睡眠不足くらいどうってことなかったのに。

洗面器の水をいれかえて、寝室に戻ってくると、
松潤は寝息を立てていた。

「すー、すー…。」

その規則正しい呼吸音に、しっかり眠れていることを確認して安心する。

……、

かくんっ……

「っ……。」

わ、いけね。
眠気が襲ってきて、首が揺れる。

振動で、目を開ける。

その繰り返し。

松潤の熱はピークを越えたとはいえ、まだ高い。

すぐにぬるくなるタオルをかえて、
一息ついたとき。

時計は明け方の5時をさしていた。

一気に瞼が重くなって。。

だめ……

意識とはうらはらに、
抵抗することもできず、瞼がおちていった。

・

「しょ…く、翔くん!」

体を揺さぶられて、はっと目を覚ます。

俺…いつの間に………。

「ふぇ、っぐじ!」

寒さで大きなくしゃみが出る。

「こんなとこで寝たのか?」

「大丈夫だよ……。」

あれ、なんか声に力はいらねぇ……。

「風邪引くって。」

「へーきへーき…。」

ベッドに手をついて立ち上がる。

「はぁ。」

なんか、すげぇ体重い。動かすのが億劫なくらい…。