鬼殺隊の姉様【鬼滅の刃】

4話 ページ5

Aside
お茶会を終えて外を歩いた

いつになく平和だなぁ

筑紫｢A｣

そう名前を呼んで来たのは私の鎹鴉である、筑紫(ﾂｸｼ)

腕を出すとそこに大人しく乗った

橘｢足に着けてるのは？｣
筑紫｢鱗滝左近次カラダヨ、早ク読ミナ｣

この子ったら上から目線だな〜

左近次さんとは柱だった時に面識があった

今でも近況報告などで連絡は取り合ってた

内容は直接話したいことがあるからこちらに出向いて欲しいとのことだった

しばらくお暇ももらったし、行ってみようかな

1度、屋敷に戻ってお館様と左近次さんに文を書いた

先にお館様に届けるよう飛ばして出かける用意をした

帰ってきた筑紫からお館様からのお返事を貰い、左近次さん宛の手紙を持たせて飛ばせた

お館様からは好きにするといいとのことだった

また皆に黙って行ったら怒られるかなぁ？

帰ってきたら謝ろう

そう思って屋敷を出た

そこでたまたま遭遇したのが

冨岡｢Aさん？どこに行くんですか？｣

あらぁ、いきなり会ってしまった

たしか、義勇の育手は左近次さんだったはず

何か知ってる、かな？

橘｢皆には秘密だよ｣

そう言って義勇の耳に口を寄せた

橘｢これから左近次さんのところに行ってくる、緊急の呼び出しなの、だから皆には黙って行くわ｣
冨岡｢………鱗滝さん｣
橘｢何か知ってるの？｣
冨岡｢………いえ、何も｣

そう言って目を逸らす義勇

隠したいことがあるのね

言葉は足りないけど、態度は分かりやすい

それが義勇だから

橘｢無理には聞かないわ、話せるようになったら話してね｣

それだけ言って背を向けて走り出そうとした

そう、しただけ

走れなかった

なぜなら

橘｢………義勇？離して？｣
冨岡｢…………｣

後ろから義勇に羽織を掴まれたからだ

橘｢義勇？｣
冨岡｢…………行かないでください｣
橘｢なんで？1ヶ月くらいで戻ってくると思うよ？｣
冨岡｢長いです｣

うーん、どうしようなぁ

橘｢帰ってきたら鮭大根作ってあげる｣

そう言うとすぐに手を離した

そんな鮭大根好きか〜

橘｢ありがとう、行ってきます｣

少し撫でてから走り出した

こんな待たれてるなら早く行って帰ってこないとな〜

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