鬼殺隊の姉様【鬼滅の刃】 (ページ15)

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14話ページ15

Aside
真菰はここに住みながら近いところで任務をしていた

私がお館様に頼んであまり遠くにやらないようにしてもらっているからだ

義勇も心配してよく手紙を寄越した

私もしばらく任務を休みにしてもらった

少しでも錆兎の隣にいたかったから

橘｢錆兎、皆心配している、早く目を覚ましてくれ｣

手を握れば温もりが伝わってくる

生きていると分かる

それなのに目を開けない錆兎に不安は募るばかりだ

手を握っても何も返してはくれなかった

そんな日が数日続いた

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今日も錆兎の手を握った

握り返してくれればそれでよかった

そう思いながら手を握って聞いているのかいないのか分からないけどたくさん話しかけた

橘｢真菰もたくさんお手伝いしてくれるんだよ、錆兎のためにご飯作れるようになるんだって…………！錆兎？｣

いつものように話していると手を握り返された、気がした

橘｢錆兎？ねぇ、錆兎、返事して｣
錆兎｢…………さ、ん｣
橘｢！錆兎！｣
錆兎｢A、さん｣
橘｢よか、った、目が覚めて、よかったぁぁ(ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ｣

嬉しくて自然と涙が溢れた

錆兎はすごく驚いていたけど頬に手を添えて涙を拭ってくれた

橘｢ごめんね、情けないところを見せて｣
錆兎｢いや、Aさんの素顔見れた気がして嬉しいです、ずっと、待っててくれたんですか？｣
橘｢うん、起きるの遅いよ、待ちくたびれた｣

そうだ、左近次さんとか任務に行ってる義勇や真菰にも伝えないと

橘｢錆兎、もう大丈夫だろうけどもう少し大人しくしててね、私は他に錆兎のこと伝えてくるから｣

そう言って立ち上がると服の裾を引かれた