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55話 ページ1

3月3日…
柊「今日も俺の授業を始める、礼、着席」

先生は少し携帯を操作してからカーテンを閉めた

柊「昨日は眠れたか?」
涼音「寝れるわけないでしょ?」

少しイラつきながら言葉を返した涼音先輩

柊「そうか、やっぱり暖房完備でも雑魚寝はキツイかぁ」
隼人「くだらねぇこと言ってねぇでさっさと解放しろよ」

窓際にいた私に先生が近づいた瞬間お兄ちゃんに手を引っ張られて距離を取らされた

柊「なら早いとこ真実を掴まないとなぁ」

先生がお兄ちゃんの肩に手を置いて言うと今にも舌打ちしたそうな顔をしてるお兄ちゃん

A「もう大丈夫だよ」
隼人「…おぅ」

先生は後ろのロッカーに寄りかかった

柊「じゃあ早速だが今日の課題を発表しまーす!茅野、電気を消してくれ」

茅野先輩が電気を消したのを確認すると黒板に昨日の動画を流し始めた

柊「これはドーピングのフェイク動画だ、この動画をSNSに投稿したのは宇佐美だ、だが撮影したのは別の誰かだ」
隼人「どうだか、罪を軽くするための言い逃れじゃねぇの?」
宇佐美「は?」
A「宇佐美先輩の言ってることは本当だよ、撮った人は別にいる」
賢「なんで言いきれんだよ」
A「今までの先生見てれば分かる、確信があるからこんな話題出した、違う?」
柊「その通りだ、フェイク動画を撮った生徒はこの中にいる、そして今回はこっちの動画の犯人も探してもらう」

そう言って流し始めたのは景山先輩と私をいじめてた子たちが話してる動画

柊「これもフェイク動画である可能性が高い」
A「なんで……なんでその動画持ってんの……?」
柊「今はそんなことどうでもいい」

電気をつけて皆の方を向いて言った

茅野「先生は誰か知ってるんですか?」
柊「大体の目星はついてる、さぁ、動画を撮った人、正直に手を上〜げ〜て!」

誰もあげない

わかり切ってたことだけど

柊「じゃあ、動画を撮った生徒を見つけないとなぁ、昔から犯人探しはお巡りさんの仕事だと決まっている」

今度は先生は携帯に向かって話しかけ始めた

柊「というわけで今の話聞いてましたか?


.


.


.


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郡司真人警部補」

56話→



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作者名:ナナセ | 作成日時:2019年3月5日 16時

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