人質の妹

3話 ページ4

Aside
教室に入るとまた先生が話し始めた

黒板には3階の見取り図が貼られた

この教室と美術室、トイレ以外は行けない

席に座るように言われて私はどうすればいいのか分からない

グイッ

A｢わ…｣
隼人｢俺んとこいろ｣
A｢…うん｣

お兄ちゃんに手を引かれて席まで行った

横の棚に寄っかかって先生が話すのを待った
お兄ちゃんは手を離さないでいる

先生は外で走って逃げてる生徒を愉快そうに見てた

柊｢はい！携帯ストップ！｣

机の下で携帯を使ってる人がいたらしくそれを見もしないで止めた

先生に言われてもやめない人もいたけど近くで言われてさすがにやめてた

荷物を回収されて私もポケットに入れてた携帯を袋に入れた

お兄ちゃんは先生がこっち来たり、見たりすると私の手をぎゅっと握った

それが今の私にはスゴく安心出来る

握られる度に私も握り返した

柊｢君たちが人質になったのには理由がある｣

先生がそう言うと図ったかのようにチャイムが鳴った

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