53話-坊ちゃんと遊園地��- ページ4
ーお化け屋敷(日吉side)
遂に来た。今日俺が唯一楽しみにしていたお化け屋敷。モチーフは王道の座敷か。…結構外観も力入ってるな、期待が高まる。
向日「…」
『…』
さっきからA先輩が一言も発していないが…もしかしてA先輩の苦手なものって…!!
忍足「Aちゃん、もしかしてお化け屋敷苦手なん？」
芥川「えぇ?!そうなの?!」
『…好きではありませんね』
向日「だ、だよな！なんで好き好んであんなとこ入んなきゃいけねぇのか意味わかんねぇぜ！」
日吉「へぇ…意外ですね。向日さんはわかりますけど」
向日「はぁ?!どういう意味だし!!」
跡部「とりあえず行くぞ」
『ぇー…』
日吉「怖いなら手繋いで差し上げましょうか？w」
絶対断るだろうけど面白半分からかってみる。
忍足「いや、日吉は色々見るもんあって忙しいやろから俺が繋いだる。Aちゃん、手貸してみ？」
向日「いや繋ぐなら俺とだろ！」
『お気持ちは有難いんですが…私の手汗と握力が大変なことになるので辞めておきます』
「「「…」」」
宍戸「激ダサだぜ」
手汗と握力…A先輩の色々なパワーや武勇伝を思い出すと納得してしまい何も返す言葉がない。
おそらく隣で真顔の向日さんと忍足さんも俺と同じ心境なんだろうな。
いざお化け屋敷へ入る。順番は部長、芥川さん、樺地、鳳、宍戸さん、忍足さん、向日さん、俺、A先輩だ。
『何故1番後ろに…』
日吉「たまたま並びがそうだったんですから仕方ないですよ。ほら、早くしないと置いていかれますよ」
『はい…』
こんな弱々しいA先輩初めて見た…
『あの…手じゃなくていいから裾だけ貸して下さい…』
日吉「！」
控えめに服の裾を掴み、潤んだ目で上目遣いで見るA先輩に深くにも可愛い、だなんて思ってしまった…
日吉「…好きにして下さい」
前の方で向日さんの叫び声が聞こえている。その声にも怯えるように服の裾を思い切り握っている。
『っ…』
日吉「…やっぱり服伸びるので手にして下さい」
怯えるA先輩の手を出来るだけ優しく握る。
『…ありがとうございます』
日吉「…向日さんみたいに叫ばないんですね」
『どんな時でも動揺したり物音を立てないよう訓練していますので』
日吉「…そうですか」
お互いの手汗は恐怖と緊張と。
…やっぱりA先輩の握力強いから痛いけどこんなA先輩見られて独占出来るならたまにはこんなのもいいか。…柄にもなくそんなことを思った。
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雪 - エーメさん» コロナなどの病気がはやってきていますが大丈夫ですか？更新楽しみにしています！ (2020年2月14日 7時) (
レス) id: c8a2b808eb (このIDを非表示/違反報告)
@z(プロフ) - 吹雪彩香さん» こちらも読んで頂きありがとうございます！更新頑張りますね！ (2019年12月26日 22時) (レス) id: 5bdf310d2f (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - こんにちは、こちらの作品も続き楽しみに待ってます！ (2019年12月25日 13時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
@z(プロフ) - エーメさん» ありがとうございます´`*これからもよろしくお願いします！ (2019年12月7日 10時) (レス) id: 7a41e16254 (このIDを非表示/違反報告)
エーメ(プロフ) - @zさん» こちらこそ初めましてです！ほんとに面白くて今読んでる中で1番好きです！これからも応援してます！ (2019年12月5日 12時) (レス) id: 30ed0185d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@z | 作成日時：2019年10月26日 23時
