2話(柳) ページ3
『こんにちは、柳くん！今日はいつもより早いね』
いつもは黄色いジャージを着ているのに今日は制服、珍しい。テスト、とかかな？
柳「今日は部活が急遽休みになったのでな。Aのところに寄りたくなった」
『そうなんだ、いつも来てくれてありがとう』
柳くんは大体週2〜3くらいのペースで来てくれてる常連さんであり私の大事なお友達第1号。ここのお店に来た最初のお客さんでもあったな。
柳「それとこれを渡しに来た」
『…あ！これ私が前に欲しかった薬草の本…どこにも売ってなかったのにどこで？』
柳「俺の行きつけの古本屋でたまたま見つけたんだ。喜んでもらえたようで良かった。もう既に手に入れた確率も少なからずあったからな」
『本当にありがとう！柳くんには感謝してもしきれないね』
柳「それ程のことか？…ふっ、まぁAのためとあらばお安い御用だ」
『だって本のことも勿論だけど、柳くんがこうしてここのことこっそり学校で噂流してくれたりしなかったら未だにお客さんが来ないお店で私は今頃飢え死にしてるよ…』
柳「まぁ当時の俺は魔女のデータ収集の一貫だったのだがな。飢え死にさせずに済んで良かった、とだけ言っておこう。…そして2周年おめでとう」
『ふふっ…覚えていてくれたんだ、本当に柳くんには適わないね！』
柳「当然だろう」
…こうして他愛のない話をして、Aの笑顔に癒される事がいつしか俺の日課であり息抜きになっていた。前述の通り最初は興味本位だったのだが、Aと話している内にだんだんと惹かれるようになって
いった。通い続けて早2年、か…。客が増えたのは良いことだが独り占めの時間が少なくなってしまうのは寂しい、…だなんて柄でもない。…わざわざ古本屋をハシゴしてまで薬草の本を買うのも柄ではないのだろうな。
『？考え事、してるの？』
柳「ーーー。お前が可愛いな、と考えていただけだ」
『っ///ま、またそうやってからかって…!!』
柳「照れた顔も可愛いぞ」
『…っもう！///…って、あっ…いけない…配達頼まれていたの忘れてた…柳くんとお話してると楽しくてあっという間に過ぎちゃうんだよね』
柳「…っ、A、そういうところだぞ」
不意打ちは止めてくれ。
『？』
柳「まぁいい…気をつけて行くんだぞ」
『はーい！また来てね！今度はテニス部の人も連れてきてよ！まだ1回も会わせてくれてない！』
柳「…その内な」
まだ独り占めをさせてくれ。
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白銀水龍(プロフ) - 更新、大丈夫ですか？続きが気になっています！更新頑張ってください！ (2019年8月31日 16時) (
レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
@z(プロフ) - 白銀水龍さん» 毎日は難しいかと思いますがなるべく更新出来るよう頑張りますね！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: e9bb2a17e5 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 続きが気になっています！更新頑張ってください！ (2019年8月23日 19時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
@z - 白銀水龍さん» 嬉しいお言葉に応援ありがとうございます！期待に添えるよう頑張ります！ (2019年8月22日 0時) (レス) id: f5ec667021 (このIDを非表示/違反報告)
白銀水龍(プロフ) - 面白い！これからも更新頑張ってください！よろしくおねがいしまーす。 (2019年8月21日 21時) (レス) id: 724789ecd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：@z | 作成日時：2019年8月19日 23時
